くうねるところにすむところ

寝て起きて音楽聴いて飯食って

推しのいる生活

ソロアーティスト部門、ロックバンド部門、アイドル部門と

推しが常に在籍していないと生きていけないヒューマンです。

こんにちは。

 


8年推したももクロから緑が抜け、

3年推した欅坂46から今泉が抜け、

オタクとしてのモチベーションがだだ下がっていた2018年。


「アイドルは通過点」
本人達がそんな気持ちでアイドルしているのならば、

わたしは推していけない。
だってアイドルしてる君が好きでアイドルを推している私が好きだから。
アイドルと一緒に成長してアイドルと一緒に泣いて笑って。

こんなに楽しい趣味ってないと信じているから。

 

 

そんな中でジャニーズWESTの大阪公演に誘ってもらった。
誘われたら断らない貧乏スタイルなのでいつも通りの格好して、

サコッシュにスニーカーで参加した。
周りを見渡してオンナってすげぇなって思った。

 

MCで重岡大毅さんが「僕達はアイドル」と言っていた。

なんだか涙が出てきた。

他のメンバーは顔も名前も初めましてだったけど、彼のことはテレビで見ることがあったし

それもお芝居が多くて彼もまた「アイドルは通過点」だと活動している1人だと思っていたから。
僕達はアイドルという言葉だけが独り歩きし頭を駆け巡ることで解釈違い起こしていたので、実際のMC概要を載せると

・関西ジュニアの後輩が増えてきている

・先輩になれてうれしい

・チーム関西、僕たちは関西出身のアイドルなので盛り上げていきたい

だった。

都合のいいワードをインプットする天才かよ。


でも、ただ純粋に嬉しかった。


自分はアイドルで

目の前にいるお客さんはアイドルをやっている俺を見に来ている、

という当たり前のことを知っていたように見えて、嬉しかった。
お芝居してラジオして雑誌載ってテレビ出て想像出来ないくらいにハードスケジュールだけど、

きっと辛いこともしんどいことも悩むこともあるだろうけど、

本業がアイドルでアイドルを楽しむってことは絶対に忘れないで欲しいな。

 

 

 

そこからは怒涛だった。
とにかく落ちた。
先の見えない落ち方をした。
部屋はロックバンドのCDで溢れかえっている私の部屋にうちわが増えた。

 

 

最初の印象としては
ジャニーズWEST:カラフルな法被着てるお兄さん達
そもそもデビューしてるかどうかも分からない
ジャニーズジュニアもデビューしていると思い込んでいる

神山:知らん
桐山:専門の友達の推し
小瀧:知らん
重岡:ラクリ人形くん
中間:高校の友達の推し
濱田:知らん
藤井:幼稚園の友達の推し

知らんが3名
友達の推しが3名

さすが関西、身近な友達がこれほど推しているのにもかかわらず

ええじゃないかええじゃないか」で止まり

わたしは「まだまだ行けるで」さえにも到達していなかった。


いや、むしろ私を沼に沈めてこなかった友人達をコテンのパンにしてやりたい。


私に内緒でこんなにも楽しい人生送ってたなんてズルい!
羨ましい!
同じ年に生まれて同じ学校に通って同じ時間を共にしていたのに!!

 

 

 

で、ライブの感想と言うと

コテってどこに隠してたんだろ

以上!!!!!


曲もメンバーも知らないのにすっごく楽しくて声出して

まるで夢の国にいるようで一瞬で終わってしまった。


行きたくても行けない少女だって地球上に山盛りいるのに、

たまたま行けた私がこんな感想しかいえなくて申し訳ない。

最初はみんなで歌うんやでって友達が教えてくれて、

何となくペンライト持ちながら合わせて歌って

メンバー出てきてキャーーーーってなって。
お芝居始まってキャーーーーってなって。
途中で小瀧くんのことを藤井くんだと思って追っかけてて。
結局ライオンさんは藤井くんだってことに終演後知って。
YBBSのキメキメセリフを重岡くんは1人だけナチュラルに言ってて、

その瞬間に何か大切なものを4キロは離れてる(立見席)彼に奪われたことは分かった。


キャーーーーってなって、

キャーーーーーーってなって、

ギャーーーーーーーってなって、

ア〜〜〜〜〜〜〜ってなってた。


え、あの曲やばない?
重岡くんナチュラルの神舞い降りてたよね?

サングラスをはずすでもなく、腰を振るでもなく、カメラを使うでもなく

重岡大毅全開のyou're so  sexy babyでした。

そういうとこ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!

君のほうこそyou're so  sexy babyだよ~~~~~!!!

(後日、YSSB聞きたすぎてTSUTAYAを2軒はしごした。)

 


気がつけば1人悶えていたみたいで「これは落ちたな」と友人2人に肩を組まれました。
ようそこ…ここへ…遊ぼうよパラダイス……
ありがとうアイドル…ありがとう重岡大毅くん…

 

 

その日の夜は好きなロックバンドのライブに行ったけどふわふわしてて、

家に帰ってもふわふわしてて、

次の日の朝もふわふわしてて、1ヶ月以上過ぎた今日もふわふわしている。
効果の持続が強烈すぎて恐ろしいし、不治の病に対してそういうアイドル療法が行われてもいいんじゃないか。

 

 

 

そこからの沼落ちはハイスピードだった。
ラジコに課金し
Netflixに課金し
レギュラー番組を録画し
音源を一日中聞く。
むしろ過去作に期待しすぎてWESTV‼しか聞けない。
とにかくWESTV‼にハマった。
このアルバム最高話はいつかする。

FCだけはごめんもう少し悩ませて、やっぱり我慢して入った方が感動しちゃうじゃん。
そういうドラマチックなオタクに私はなりたい。

 


この1ヶ月過ごしてみて、驚いたことが沢山あって。

 

①1週間のスケジュールが変わった。

月曜日は思いふけって
火曜日は思いふけって
水曜日は思いふけって
木曜日はヒルナンデスみてレコメン聞いて
金曜日は少年倶楽部とMUSICSTATIONみて男前を目指せ聞いて
土曜日は朝に正義の味方みて昼にオーソレミーヨみて夜にエージェントWESTみてbayじゃないか聞いて
日曜日はもぎたて関ジュース聞いてCDTVみて眠る

 

まって、金・土・日の生活リズム半端なくない?
月火水はそれを消費しろってこと?リピートしろってことなの?
一日に7回インターネットで「ジャニーズWEST」と検索して、

もはや平日前半戦は20時間ジャニーズWESTのこと考えて

残り4時間ご飯のこと考えてたら

日が昇り日が暮れまた日が昇る。
彼らを好きになってから、時間の流れが一瞬になってしまった。

 

この春からは水曜日に白衣の戦士!みて

木曜日にストロベリーナイトみて

推しの活躍をリアルタイムで受け止められるんですか?
わたしの体足りなく無い?
7つくらいに分身したほうが安全じゃない?
この疑問はこれからの生活で解決してこうじゃないの!

 


この生活が4週間続いて、4週間が1年続いて、1年が何年も続いたら、

もしかして人生変わってるのかなと思うと今めちゃくちゃ大切な時期なんじゃないのか。

 

そして時々、叫びたい気持ちになる。
ジャニーズのファンって…!こんなに楽しいんだ……!と。
毎日朝起きることが楽しくて夜眠りたくなくて。
一日を頑張ったご褒美といいますか、その日を頑張るための理由があるって素晴らしい。全世界に伝えたい。

 

 

 

 

②アルバムが毎年でる。シングルがめっちゃでる。DVDも出る。ツアーを毎年やる。

信じられない
保証された人生ほど有難いものはないぞ

 

 

 

 


③雑誌にめちゃくちゃ載ってる。
本屋さんの端から端まで

もうコロコロコミックにも少年サンデーにも別冊マーガレットにも掲載されてるんじゃないかってレベルで載ってる。
このことに大いに感動した私は本屋で4時間立ち読みし、

欲望に勝てず1冊だけ購入した。


an・an


ついに、18歳にして、an・anデビュー。
スナップはナチュラルエロを狙ってるのにエロまでに繋がらないエロさがエロで。
いや、エロっていいたいだけ。
でも何よりも目を引いたのは「白い歯が僕をアイドルっぽくさせる」というワードだった。
びっくらこくほどのセンターアイドルオーラはきっと彼の綺麗な口元から生まれてるんだ と研究するサークルないの?

同志社くらいならあるんじゃねえの?、っていうか

その事実を知っている重岡大毅が尊かった

※読み直したらそんなこと書いてなかったので多分、別の雑誌。an・anは口元のお話していました。どこまでもガセですみません。

 

 


このあたりから重岡大毅のことが気になり始める。

 

 

 

重岡大毅がやばい
息してるだけでセンターアイドル重岡大毅のことが好きになり始める。
永遠の同級生、恋の当て馬重岡大毅が大好きになってくる。
5歳児の重岡大毅のことしか考えられなくなる。
魔法というか呪いに近い。
ありがとう世界、ありがとうアイドル、ありがとう重岡くん。
生きることがとても楽しいです。

 

 

 

 

 


こんな沼に引きずり混んでくれたジャニーズファンで固められた

私の周りのお友達(V6ファン、ジュニアファン、ジャニストファン、キスマイファン、キンプリファン)ありがとう。

ライブに誘ってくれてありがとう。

なんとなくライブ前日にメンバーの顔写真みせてくれて「どの子がいい?」ってうちわ買ってくれてありがとう。

小瀧くんのうちわ買ったのにライブで重岡くんに落ちた私に優しくしてくれてありがとう。

ライブ行ったことInstagramに載せたらDMくれた高校の友達と幼稚園の友達もありがとう。
ジャス民みんないい子すぎるよ、ありがとう。

 

 

 


推しのいる2019年春、開幕です。

 

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UNISON SQUARE GARDENを好きになったのが10周年の
お祝い最中だったような。

武道館がいけなくて、というかそもそも武道館がそれほどすごい場所ってことも知らなかったけど、当日ギリギリまでバスとか調べてTwitter更新しまくったの覚えてる。
斎藤さんが引っ越したんだって!ってそんなくだらないいつもの話がタイムラインに流れてきて、それ以上にみんなが楽しかった、ああユニゾンかっこいいって言ってるのみて羨ましさ半分喜び半分だった。

15周年、派手にお祝いするって一昨年から宣言してても724はど平日だしトーキョーなんて異国の地へはもう安易に行けないから、実はあんまり乗り気じゃなかった。けど。
舞洲て。
めちゃくちゃ地元やないかい。
南海のって御堂筋乗って中央線乗ったら着くやないかい。
東京ばっかりと思わせたくないっていつも田淵が言ってくれてるの知ってたけど、こんなところで叶えてくれちゃうから、まだまだ君たちから目を話せません。
最高で最強のロックバンドです。

もう5年経ったの早いようで…早いなぁ。なんだか、同じ時を歩んでる気がしない。


年末フェスと大晦日の話を少しだけ
いいよね、UNISON SQUARE GARDENいいよね、とあれよあれよと見つかっちゃってZステージやGALAXYSTAGEのトリ飾っちゃって大人気ロックバンドになったよね。
べつにお客さん7人の時から好きとかいう古参じゃないけど、ってか7人の時とかあったかも知らん。
でも、知名度が急上昇した場面に立ち会った身としては「バカに見つかる」っていう言葉の通り、そうじゃないんだよなって、そのノリじゃないよな、そのキャパじゃないんだよな、って思ってしまうことがあった。2018年だけで幕張メッセと城ホと横アリでワンマンしちゃう勢いだからねぇ…。
自由に楽しみたいように楽しめるその空間が欲しくて足を運んでるのに他人が気になって仕方なくて怖くなった時もあった。
もちろん5分弱あるセッションから始まりお前らこれ聞きに来たんやろと天国と地獄からのシュガーをキメて1stアルバムの中でもコアなWINDOW開ける演奏して「嫌いなんだよ媚びんの」と何千人の前で歌い上げた姿と後半の23:25、君の瞳に恋してない、シャンデリアワルツの黄金セットリストもそれぞれのパフォーマンスも極上物だけどね!
でも良い距離感にこだわる答えだとしたら、すこし遠いなって思っちゃう。贅沢ですよね。ごめんね。

それで、大晦日
去年はduoで今年はo-westthe pillowsからのお呼ばれカウントダウンライブ。
まさにここで1年が始まり、1年が終わり、また始まるという渋谷の女になってしまうのではないのかなって余計な心配しちゃう。
1000人キャパのライブハウスは最高で。
ドリンクカウンターがあって柵があってオーディエンスと同じ幅のステージがあって、ロックバンドが出てきて演奏する。フェス時代なんて言われてるけど、やっぱりロックバンドはライブハウスで見て欲しい。だってかっこいいんだもん。たぶちの受け売りみたいになっちゃってるけど、これは、年越す前からこのライブ中ずっと言い続けてたんだ。

ライブハウスに立つロックバンドはかっこいい。

ぜったい忘れちゃだめだと思う。
そんなこんなで届いてるかもわかんないけど手を伸ばして声を出して瞳を向けてするのにちょうどいい距離感になった瞬間、周りのことがどうでも良くなって、しまいには自分の心の歪みみたいなのもどうでもよくなって、好きなように踊って遊んでた。
簡単には言いたくないけど音楽の力ってすごいよね。

ながくなったけど
今年もUNISON SQUARE GARDENのことを
愛して生きていけそうです。よろしくね。




カップリング総選挙、I wanna believe、夜を行くで1位狙ってくんで。

naked truth

本日、BIGMAMAのメジャー1stシングルStrawberry Feelsが発売された。

お世話になったレコード会社を引越し、晴れて大手universalからのリリースとなる1枚目のシングル。
すばり、ご挨拶の3曲。

なんて貫禄のあるメジャーデビューシングル。

 3枚に分かれた歌詞カードは、まるで1枚1枚がA面のように入れ替えられる。

 


BIGMAMAとは、ロックバンドにヴァイオリニストがいる。
こんなに分かり易い自己紹介があっていいのか。

しかし、それ以下でも以上でもないのが、日本を代表するロックバンド、BIGMAMAだ。
いわば原点回帰、さらにタイアップで楽曲的お題が出る。

10年というキャリアをメンバーと積んで、胸元に黄色の羽を付け、ボタンを早押すキザな大喜利グランプリの王者は更なる高みを目指す。

まだまだロックバンドは進んでいく。これほど楽しみなことはない。

 

コラボ中の森ノ宮キューズモールで購入。

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BIGMAMAの名刺として出揃った、渾身の3曲レビューです。

 


strawberry feels

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BIGMAMA“Strawberry Feels”MV(2018/03/07 RELEASE)



strawberry fields(いちご畑)を変換したユーモアあるA面タイトル。

ビートルズの曲名だったり、同名の花もある。



実写ドラマ「賭ケグルイ」のタイアップとして書き下ろされた楽曲である。原作から受けた「」という視覚的ヒントから、見た目と存在感にギャップのある、春の代名詞いちごさんへ辿り着く回路が、金井政人ならではで面白い。

彼はまだ腐っていない。


歌を作ることを楽しみ、歌うことを楽しみ、それを待っているお客さんを楽しませる。

彼の性格上、幾度となく失敗もあっただろうが、だからこそファンは、彼のことがたまらなく愛おしく、好きなのだ。

 


曲の話に戻る。
strawberry(ストロベリー)と曲名につけば、誰もが期待するインスタに映えそうないちごのイメージではなく、

その奥に秘められた誘惑的な甘酸っぱさを詰め込んだギャップある楽曲で、全裸で高層ビルの最上階を綱渡りさせられる感覚に陥り、精神的にも肉体的にもスリリングな展開である。

 

歌詞記号は円錐形▽
今回出そろった3曲を「記号」に例えたのも、彼ら(主に王子と呼ばれる彼)らしい。

調べているとイチゴの形には「尊敬、愛、完全」「完全な正しさ」「善良な所行を成し遂げた正しい人」のシンボルで、聖母マリアの衣服にも、この果物が縫い付けられているそう。


「死んだまま生きるより 生きたまま死ねるよう」

メジャーデビューシングルで不謹慎この上ない歌詞をぶつけた金井。


「1 life is 2 short 3 time 4 lie
女神と8合わせ そのどちらに微笑むのだろう」


擽らせて勝利するなんて言っていられない。
正直者と臆病者。
きっと、裸足のまま駆け巡り足が血だらけで命を堕とすのは正直者で、その利益を奪い操り得をするのは臆病者だろう。

まさに、死んだまま生きた人と、生きたまま死んだ人だ。
しかし、決して、最後に大逆転で正直者が脚光を浴びるなど無責任なことは言わない。


そもそも、こんな究極二択にしなくても良いのに。

適当に生きて適当に役割を果たして適当に死んで埋葬されて。

1人で抱え込めなくなったら逃げればいいものを、小心ながら正面切って向き合おうとする誠実さを持ち続けることろが、ソングライター金井の好きなところだ。

「嘘で固めた鎧(罪)の重さで 身動き取れずに立ち尽くしたまま」

まだその鎧身に着けていたのですか。そろそろ自分だけのために自由気ままに生きてみてはどうですか。ファンは激減するけれど。

見栄っ張りで背伸びして、大切な人を守ろうとして、誰かを傷つけて。不器用なまま、だけど不器用なりに「こうすれば良くたったのかも」と、いつも一歩先で人生の道を示してくれる、そんな歌詞。

「Who really won?」
この一言に全てを賭けて。



そして、4分12秒に渡って繰り広げられる賭け事のような目まぐるしいメロディ展開。

Aメロ→Bメロ→サビ→Dメロ→2サビ→大サビと、BIGMAMAらしく短くスピーディ。

耳に入ってきやすく、純粋にかっこいい。

ストリングスやEDMを取り入れたサウンドに寄り道をしたこともあったが、ロックバンドとして、大勝負をしかけてきた。


ご挨拶と言わんばかりに、第一音はヴァイオリンがスタートを切る。
ここで、勝負は決まったのだ。
ヴァイオリンが鳴り響くロックバンド、つまり、BIGMAMA
胸が冷たくなるようなサウンドとは一転、音楽から受け取った湧き上がるような熱い感動は、彼らが最も伝えたかった「ロックバンドにヴァイオリニストがいる」というBIGMAMAなる定義を確立した証だった。


ベーススラップがかっこいい曲、ツインボーカルが目立つ曲、ヴァイオリンが華やかな曲、ドラムのツービートが爆発的な曲、コアなファンならそれぞれ思い出深い一曲を挙げられるほど、BIGMAMAはこれまで多種多様な楽曲を作っている。

strawberry feelsはざっくばらんに言ってしまえば、そのようなメンバーのハイライトをかき集め濃縮に詰め込んだ一曲。


ヴァイオリニストがいるBIGMAMA、でもギタリストもベーシストもドラマーもシンガーもいる。全員がBIGMAMAとして主役の楽曲となっている。

真っ白なキャンパスに、赤を撒き散らすような圧倒的存在感を放つヴァイオリン。バランスを崩したようなサビ前の音。
メロディコアパンク時代と何ら代わりのない勢いのあるドラミング。
フレーズを繰り返す度、酔い潰れそうになるギター。
荒れ狂う個々のサウンドを包み込んでいるようだが、誰よりも尖っているベース。サビのベンベンではなくベロベロと聞こえるのがお気に入り。

いつもはくどく感じてしまう間奏でさえ、余白の無い音楽が作り上げる衝撃でメンバーそれぞれにスポットライトの浴びる一瞬の連発で、見事に引き寄せられる。

全ての魅力が最大限に引き出された妥協の無い攻めた曲。
耳が2つしかない人間に、この音の厚みはもはや暴力レベルだ。
目が2つしかない人間は果たしてライブをどう楽しむのか。


しかし、残る後味は酸味よりも甘味。
徒労感より達成感。ご馳走様でした。

 

 


Popcorn star

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お代わりはよろしくて?など渾身のA面後に野暮な質問はせず。

「味気ないのも飽きるけど 甘ったるいのにも飽きるでしょう?」

テーブルに運ばれてくるのは熱を加えて120秒で弾け飛ぶポップコーン。


歌詞記号は☆
湿りに弱いポップコーンと泣き虫をかけて、言葉遊びも豊富に用意されている。

初期衝動のようなリズムにヴァイオリンの導く軽やかで爽快なメロディは、スラップでまさに弾け飛んでいるベースの上を流れ星のごとく輝きを放っている。


今は無きInstagramで公開され、武道館ライブで「あとちょっとだけ遊んでいい?」「この中の誰も知らない作りかけの新曲でいいかな!」と、いかにもBIGMAMAらしいメッセージを添えて披露された楽曲。

晴れて日本武道館でのワンマンライブで、未完成曲を披露するとか何事と笑っていたが、出来が良いので言葉を慎みます。

パッケージ化されたが、どこか未完成のまま、ステージの上で音を鳴らすその衝動だけを詰め込んだような曲。


初回限定盤DVDには、strawberry feelsのMVと武道館ライブ映像が付属しているよ。お買い得だね。


ロックスターでもポップスターでも無い と恥じらい謙遜する、彼らの作り出す直感的なシンプルさに加えられる、オリジナルスパイスは、ライブ映え必須。

ツアーが楽しみ。

 

 



Donuts killed Bradford

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英語、ムヅカシイ、デモ好キ。
冬も終わり、僕らに春が来て悩まされる乾燥肌人間とは反対に、しっとりべっとり生臭い血液のような不気味サウンド。

「曲作りしてても『これ聴いたことある』と言われたら嫌だし、そんなこと絶対に言わせちゃいけないし。でもこのタイミングではカッキーやリアドと『今回は、1度やったことがあることでもカッコ良ければそれでいい』って呪文のように言ってて」

(音楽と人 4月号)

 



BIGMAMAとしてのプライドをかけたならば、Strawberry Feelsはとてもよく出来た曲だと思う。
同時に、ファンは、まだ知らぬBIGMAMAのことも知りたくなるのだ。
甘いストロベリーに塩っぱいポップコーン、もうひと品テーブルに差し出されたのは、味の分からぬドーナツ。
いつも通り、予想の斜め上の上だった。
探究心ある5人により生み出される新しい世界を、これからも見せて欲しい。

 


歌詞記号は◎
who am Iの私が3人だったり、you and Iの私が5人だったり、osからsosにゲシュタルトが崩壊したり。とにかくボーカルがよく喋る。


気分は、歌詞カードを読み解き不可思議事件を解決する探偵。

ウィスパーの効いたトランシーバー越しで投げつけられる動詞の数々。

まず単語の意味を調べることに、かなりの時間を費やした。f:id:vxoxi:20180307230624p:plain



今まで英語歌詞に込められたとびきりポエミーな歌詞たちの意味を知れたのは、懇切丁寧に日本語訳が掲載されていたから。
That's the way the cookie crumbles.のように慣用句でないならば、無理難題だ。
takeにいくつ意味があると思っている。
高校時代、単語の意味を覚えることが苦手だったため、英文例文訳文全部丸暗記でテストに挑んだ努力家だぞ。
しかし、気になるので検索は止められない。


rēˈコーナーからのIītコーナー。

は?
は?の域だ。
オフボーカルや重複発音部分を組み合わせれば犯人でも出てくるのだろうか。
金井政人による自作自演の殺人事件な気さえしてきた。
彼の中には隠されたエピソードやロジックがあるらしいが、リスナー1人のあんぽんたんな頭では壮大宇宙レベルの金井政人ワールドを、たった1日ばかりで理解が出来るわけが無い。

伊坂幸太郎先生の「火星に住むつもりかい?」でも扱われていた、魔女狩りの話でも引っ張り出そうかと思ったが、長くなるので割愛。

楽観主義者はドーナツを見、

悲観主義者はドーナツの穴を見る。
(オスカー・ワイルド)

 


空洞よりも円状に目がいくような悲観主義者にはドーナツの穴は、目を背けたくなる程に暗い現実が見えるのだろうか。
焦点を少しずらすだけであっという間に無い存在として認識できるトリックのような穴の中に、何を思うのだろうか。

私は超楽観主義者だから、ドーナツにしか目がいかないし、見えるものも見えない。
見るべきものも見つけられない。

悲観主義者は見たくないものまで見えてしまう。

人の命を救えるのはどちらなのだろうか。

 


対抗恐怖的快感の解釈も入混ざり、余計な考察ばかりが浮かぶ。

「その時に書いた歌詞に関して、その時の感情で喋ることはそんなにしなくていいかなとも思っていて。本当にして欲しいことは、『筆者の気持ちを読み取れ』ではなくて、『あなたの気持ちはどうですか』だけでいいんじゃないかなって。」

(ROCKIN‘ON JAPAN 4月号)

 


じゃあ日本語訳書いてよ!と泣すがりたくなるが、曲はとても完成度が高く仕上がっている。
メンバー間で「サンクチュアリ(聖域)」と呼ばれるほど、ベースラインが際立って物語を暗闇に導く。

スピーカーから爆音で聞いていたので、大事なセリフを聞き落すも、また一興。
鳴り響くサイレン音や時計の秒刻みのようなドラムのカウント、そしてじんわりと姿を現すヴァイオリンなど遊び心も満載だ。
あと、Yeahが好き。


「昨日の苦悩も今日は未踏 悩まなくていい」

など歌う彼こそ、些細なことで悩みに悩んで眠れぬ夜もあったのだろう。ついつい、真面目すぎる性格が故に炎上してしまったブログのことを思い出してしまう。

一つ言わせてもらうと、金井政人は王子でもなんでも無く、口説き文句が豊富で顔が少し整っているだけ。それだけなのだ。
あと、モテる。
だから秘密が生まれて最後の一口が生まれて、ベスト盤で明らかに病み散らかしている箇所があって。

人間らしくて大変魅力的で、もしもこの10年で巻きまくったガソリンにいよいよ着火したような炎上ブログがアンチか元カノによる仕業なら、私は肩を落とす。

しかし、これから先、BIGMAMAと出会うであろう予備軍の人達が検索をかけた時に、あのブログが足枷になりそうで怖い。
どうかSNSにオススメ春コスメや卒業式のドレスをアップするキラキラ金井王子♡なある意味可哀想な層で傷を舐め合い「あれは金井さんが書いたものじゃないから!プンプン!」と否定してあげて欲しい。

 


私はブログを読んだ時に、音楽でやりたい事や、やるべき事がもう無くなってしまったのではないか?と不安を抱いた。

そして、タイミングが重なり、メジャーデビューという新居が活躍したのだと考えた。


しかし、そんな不安や安易な考えさえかっ飛ばす「ロックバンド BIGMAMA」として名刺変わりに匹敵する、曲順・曲間・メロディ・演奏技術どこを取ってもハイクオリティだった。

 


BIGMAMAは、とてもかっこいい。
出来るだけ多くの人に、早く気づいて欲しい。

 

 

 長くなってしまってすみません。

BIGMAMAのメジャー1stシングルStrawberry Feels、ご賞味あれ。

 

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君の瞳に恋してる!

 2週間後だったライブは昨日のことだし、四年後だったオリンピックも明日開幕する。

 

そして月日は流れて、やがて人は死ぬ。そんな秒読み人生の中、貴重な2か月間をニート生活にさらされた女子高生代表、RK802×UNISON SQUARE GARDEN「ACCIDENT CODE"R"」SPECIAL LIVE@BIGCATへ行ってきました。

 

 

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整理番号が二度目のラッキーガール。

関西屈指のライブハウスパラダイス、アメ村で好きなロックバンドを見れる機会はありがたい。興奮気味で迷いもせずに下手へ、ダッシュはおやめくださいとの呼びかけを受けることなくスマートに会場へ入る。走っちゃだめよ。

 

ステージにはオープニングアクト、DJ落合健太郎!

オチケンさんって、ちゃんとDJだったんだねとDJの定義たるものも怪しいながら感心する。旬バンドの代表曲を繋ぎ合わせて会場を盛り上げる。同会場でYou Are The SPECIALSなんてタイトルを付けてッ―マンライブを開催してくれたBIGMAMAが流れなかったから、99点かな。 

 

SHISHAMOのBYEBYEに合わせて「ばいばい!」とステージを去った彼がアンコールで出てくるなんて予想もせず、ボリュームの小さい場内BGMにより張り詰める緊張感。

ギターチェックもベースチェックもお馴染みタレ部の方で、どことない安心感。あのベースチェック、口ずさめちゃう。

薄目薄目で田淵さんのセットリストに、ピンクで色づけられたハート型のフロントマンがいないか確認する。

ハッシュタグ、わたしオタクだから。

そんなミーハー丸出し話はさておき、小さかったBGMボリュームがマックスになり、フェードアウトからの暗転、絵の具。

流れが完璧だった。

 

 

 

爽快なスネアを合図にして、銀河鉄道の汽笛のようなギターとレールを組み上げていくベースが絡んだ三人のアンサンブルから始まるのは、「何かが変わりそう」。

まさに今日初めてユニゾン見ます今日初めてライブに来ます、そして知人のように今日初めてオリオンなぞりました、なんて人にお届けするにはピッタリだ。

熱気と圧力に負けず、君があの場で掴みとったもの全てが答えになるはず。

まだ18時だぜ?春も迫る今日この頃、外も明るいこの時間、なんだか不思議だったがそれも含めて新鮮な気持ちで見れたし、真空の中で響く声から、スネアの一発で現実へ戻ってくるようなライブならではの楽しみ方。

 

エンジンが加速され星屑トンネルを抜けた先には「オリオンをなぞる」が待っていて。

まさに現実アトラクション、これをユニバーサルスタジオガーデンと呼びたい。

見渡しても明らかにキッズの多いオーディエンスの様子を伺い、ボコボコバージョンではなかったが、超絶技巧の裏の緻密さや目を晦ませるポップの中の冷静さが見えて、珍しく瞳はイントロの三人の姿を捉えたし動きもホモサピエンスくらいで収まった。

そうして、ゴリラはいよいよ人類へ進化するのですね。

僕がいて、あなたがいて、それだけで十分 なんてことは無理に等しいけれど。

今この瞬間だけはどうかそう信じさせてほしかったし、有言実行作りあげちゃう大好きなロックバンドが目の前にいた。

そして余韻に浸る間のないまま、まるで楽譜に書いてあるように、たった一人のブレスが響き「invisible sensation」が始まる。

自分史上最も度肝を抜かれた流れ。

スカイブルーの照明が、ブレス直前で優しいオレンジに変わっただけで全てを感じ取れた探知能力に乾杯。ワンツースリーフィニッシュだ。

ここからの記憶がほぼ無いに等しいので、捏造だったらお叱りください。

前回の楽しかったね日記2017にも書いたが、この二曲が同日に登場するだけでかなりのご褒美・ボーナスステージなのに、連続で披露されると無意識ながら昇龍拳が炸裂する。

 

 

個人的にはトップ2 シングルが一夜で聞けてしまった贅沢感。 オリオンをなぞるinvisible sensationは同じジャンルに入り、同時召喚は死人が出ると前々から思っていたのに。企みに感謝。

最高ロマン - くうねるところにすむところ

 

アッパーカットを繰り出しながらジャンプと説明書にも書いてある通り、まさに相当な危険人物。ホモサピエンスどころかオラウータンにも知能指数が負ける。

とにかく、この二曲が大好きだ。

好きの法則とでも言おうか、好きのあとに好きが来ると、増して好きになる掛け算状態になる。

音源と変わらないBPMに歌とギターとベースとドラムと熱がぶつかり合い、本人たちは煽りの一つも入れていないのに、どこか挑みたくなる高揚感。

だから、生きてほしい!』と高らかに叫ぶ斎藤さんの弾ける笑顔と、ピリオドを打つように力強く両手でスネアを叩く鈴木さん。

RK802で初オンエアを聴いたときにはっきりと見えた、情景そのものだった。

 
まるで夢から覚めたように(at the BIGCAT)暗転したステージを眺めていると、アンプ上のタオルを落とす田淵さんのお姿。
そして、拾う前に給水。
本物の田淵ですよ』とステージを湧かすのは全曲全ソロに黄色い歓声がハッピーセットでついてくるこのライブならでは。
しかし、そんな中高生大人気バンドっ!キラキラっ!となりつつある感覚に粛々バンドの本人たちも苦笑いの中、絶好調を見せた鈴木さん。
802曲用意してきました!残り799曲です!』と小賢しさ全開で数が合っているか確認している間にクラップが起こり「等身大の地球」の斎藤さん手持無沙汰コーナーへ突入。
迎える報道陣も急に優しくなりやがった』と口に出せる彼らが頼もしい。
そして、後光指す仏顔で、鬼のように4つ打ち曲にアレンジにアレンジを重ね、どのリズムが正解なのかも迷うほどにドラマーとしての本領を発揮していた我らがオンドラムス。
カウベルや二枚の青フェルトシンバル遊びで、シンプルな楽曲に華を持たせる。
踊って』と斎藤さんの歌声に身を預ける田淵さんが不在で少し残念がっていると、今度は隠れキラーチューン「蒙昧termination」で真っ赤なステージから三人が表情を変えて音を奏でる。
続く「BUSTER DICE MISERY」「天国と地獄」は先ほどとは一転、ロック一色のまさにユニゾンの真骨頂ともいえるバンド魂全開で観客の心を鷲掴みにする。
終演後至る所から聞こえる「天国と地獄の田淵さん元気でよかったね」はきっとマニアック層の会話。
それもそのはず、最近控えめなイントロでは、幕張とは規模が全くもって違うのに容赦なく上手へダッシュするわ、ベースを投げるわ、がに股でジャンプするわ、おみ足上げるわ、反動でストラップが肩からずれるわで、田淵智也さんデラックスパック。
アマゾンプライム会員でも見ることのできない貴重なシーンが満載。
歳とダメージ受けすぎているジーンズから見える黒タイツのせいにしてごめんなさいね。
 
そして、始まれがあれば終わりもあるように、優しいギターフレーズが尖った部分を包み込む「8月、昼中の流れ星と飛行機雲」。
唄とギター、細かく言えば歌詞に発音に呼吸にコードにエフェクターにリズムに、と限が無い隠れ超人斎藤さんの一瞬一瞬に釘付けになったが、プラスアルファで彼は表情にも魔法のような仕掛けをする。
ニゾンの斎藤宏介は今、最強だと思う。
 
最後はギターのボリュームノブを回し、音が鳴り止む。
スポットライトに照らされて『新曲です』と話す最中でさえ、整ったボーカルの顔にも、ライブ中やかましいベーシストの顔にも、イカ仙人ドラマーの顔にも『早く聴いてくれ!!』と書かれており、そんな曲紹介からMODE MOOD MODE収録トラック12の「君の瞳に恋してない」がドラムの強烈なリズムにより始まる。
 

君の瞳に恋してない?

そんなのは嘘だ。大嘘野郎だ。恥じらいを捨てろ、意地を張っている場合ではない。

おかげ様でブログタイトルが薄味無料漫画(会員登録必須)の題名みたいになってしまった。

 

演奏よりも、BPMよりも、歌詞よりも、三人の表情に引き寄せられた。

やっと演奏ができる喜びを噛み締めるかのように、ハッピー音楽おじさん三人が向き合い、アイコンタクトを取り、白い歯を出し、その輝いた瞳をこちらへ向ける。

初めて彼らのライブを見た時から、何一つ変わっていないその瞳がこちらを射抜いた瞬間、雑音全て消えてしまうような、そんな夢のような景色だった。

大丈夫、いつも通り音にノれば田淵さんとはアクションが被るよ。

リンクしたってしばらく内緒にしちゃいますが、という照れに続けて「Silent Libre Mirage」「10%roll,10%romance」の生き残ってほしい配信シングルと後半に持ってくる意味をよく理解していているシングル。

1.2.3.4!とカウントから始まった10%~のライブでの化け方、映え方が想像以上なのでいつもセットリストの場所を楽しみにしている。

純粋無垢で無邪気な笑顔を振りまいて目の前その距離20センチだった田淵さんが、今度はドラム台に乗ると優しく微笑む鈴木さん。

 

ロックバンドは楽しい、ライブは楽しい。

格言のように掲げてきたこのバンドだからこその見ごたえ。

 

 

ラスト!』と寂しさも感じさせない絶妙なタイミングで幕が開ける、カオスワールドの「crazy birthday」が、戸惑いながも食らいつく玄人備蓄米組も、全く何が起こっているか理解が追いつかずな素人新米組も全部まとめてお櫃にブレンドする。追いつかせないまま。

後ろのお姉さんが『やばい、楽しい』とうっかり漏らした言葉も、音楽となって彼らに吸収される。

イントロからすでに持ち場不在のベーシストは、上手で物にした背面弾きを斎藤さんに披露するもガン無視をくらうが、すぐさま気づいたカメラマンさんが駆けつけ、シャッターを切る。

その慌ただしさも曲とマッチしていて、ぐちゃぐちゃになりながら、鬱憤全部まとめて投げつける。

ベースを武器にしてステージセンターで玉を放つ放つ約15発の彼も見れて、お得感。

アウトロでは、向き合い立ち上がる鈴木さんの笑顔と『またツアーで会おうね!楽しかったね!バイバイ!!!』とギリギリで勢いよく叫ぶ田淵さんが印象的だった。

また会いに来てね!!楽しかった!!バイバイ!!

 

 

 

MCや服装はインターネットを駆使して検索してくださいね

今日ライブを初めて見て、「ユニゾンいいじゃん」と思ったら、ユニゾンよりかっこいいバンドは山ほどいるので、またFM802を聴いて、かっこいいと思ったバンドのライブに行ってください

ラジオを聴いて、かっこいいなと思って、ライブに行く。

ニゾンもそうして出会ったからこそ、原始的かもしれないけど、私にはしかと響いた。

ラジオはいいよね。

 

 

アンコール一曲だけやります、と「シュガーソングとビターステップ」with DJ落合健太郎氏。「みんなで歌おう!」とNHKのような煽りの一言で終演後批判もあったが、某エンカウント〇邊さんがステージ上で意図的にセットリストから外されたであろうシュガー~を熱唱、からのお客さんにマイクを向けて煽り、合唱させ、しまいには『カラオケみてぇ!』と爆弾を放ったライブと比べればかわいいもの。

アンコール登場後ギターを渡された斎藤さんと某タレ部さんが内緒話しながら爆笑して微笑ましいのも束の間、60点言わず80点モノマネを拳付きで見事披露。

井上○水さんチャレンジも成功済みでモノマネレパートリーが順調に増えている。

曲とはいうと、ベースが暴れる。

ドラムは全拍でスティックを回す。

ギターボーカルは爽やか、という大変楽しい仕様。

田淵ステップは閉脚からの途中でバテて、カエル飛び。

 

UNISON SQUERE GAREDENでした!

普段の802イベントなら集合写真の一枚でも撮るだろうが、当たり前にそんなことはなく終演。

 

だって、私たちは、ロックバンドを見に来ただけだから。

胸を張って帰れるライブでした。

 

楽しかった!

 

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2018年2月7日

RK02×UNISON SQUARE GARDEN「ACCIDENT CODE"R"」SPECIAL LIVE@BIGCAT

セットリスト

 

何かが変わりそう

オリオンをなぞる

invisible sensation

等身大の地球

蒙昧termination

BUSTER DICE MISERY

天国と地獄

8月、昼中の流れ星と飛行機雲

君の瞳に恋してない

Silent Libre Mirage

10%roll,10%romance

crazy birthday

 

en.

シュガーソングとビターステップ

最高ロマン

最高な1年だった。
辛いことも、腹立つことも、たくさんあったはずの1年。

言いきれないのは、寝れば忘れるスーパーポジティブガールなのであまり覚えていないから。

楽しかったことは、覚えている。


誕生日に作ってもらったお好み焼きが美味しかったとか、毎週金曜日に友達とケーキ屋めぐりして5件目が一番美味しかったとか、水餃子でやけどしたけど とんでもなく美味しかったとか。

美味しいものたくさん食べた年でしたね。
あとは、広島で出会った、5人組のお姉さんと、半年後 福岡でばったり再会したりとか。

2017年は 特に、人に恵れたとおもう

本当は個人個人にお礼を伝えたいが、ありがとうございました。

そして、これからも、よろしくお願いします。

 

 

 出演者

 

 

そんなわけで「あ〜、楽しかった!」と幕を閉じた2017年の最後の1日についてのお話。
遡ること数年前。
ニゾンを好きになってから、しばらく経った時に、『年越しライブがヤバイ』という話をきいた。

すぐにセットリストを調べると、あれよあれよと短い出演時間にカップリング曲やレア曲が含まれカウントダウンからのデビュー曲のセンチメンタルピリオド

なんだこの面白いライブは!と その勢いだけで「お母さん、年越しライブに行きたい!」と、勇気を振り絞ったお願いは見事、無視という結果に終わった。
しかし、懲りずに何度も言い続けると「高校三年生になったらな」と人参を銀杏形に切りながら返事が返ってきた。
そんなこと、父はインフルエンザで兄弟3人、全員家を留守にして一人のんびり年を越した母に伝えても忘れているだろうが、この言葉に人生を捧げた娘は、どうすれば高校三年生に年越しライブへ行けるかを逆算し、それなりに やるべきことをやった。


でも、去年はまさかのノーライブ、ノーミュージック。

前日のCDJのセットリストに肩を落としながら、翌年へ入った。

カウントダウンの瞬間は寝ていた。

そして、今まで出演、カウントダウンとしてきたイベントの出演者が発表されて、ありもしない名前をついつい探してしていた矢先に、特大朗報。
the pillows主催のカウントダウンイベントUNISON SQUARE GARDENの出演決定!
神様はいる。いなくても、いる。ここは私の現在地だ。
やっと夢が叶う時がきた。しかもベストなタイミング、ベストなメンバー。

行くしか無い。

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行ってきた。
年越しは家にいないと告げると、
母は「は〜い
父も「言ってらっしゃい
電話越しの祖母にも「は〜い」と、ご陽気な返事が返ってきて。

軽すぎるくらいで心配になる家族でよかった。

いつもありがとうございます。

他人からすれば小さい夢かもしれないけれど、わたしからすれば念願の、悲願の、すきなアーティストとすきな音楽を浴びながらの年越しは 最高 以外の言葉が見つからなかった。

 

東京に来てもなおマクド、年越しでもなおマクド。と笑いながら、

連番相手のUNISON SQUARE GARDENBIGMAMAが好きな奇跡みたいな存在のお姉さんとナゲットを口に運び終えてから、会場へ向かう。

ニュースで見た火事現場とか、ぶつかりまくる人混みとか、意外と外国人しかいないとか、色々と現実的すぎて、めずらしく夢とは思わなかったな。

ワクワクの方が強かったし、年越し独特のバカみたいな雰囲気が楽しかった。
クロークに預けて、いざ会場。

 


噂には聞いていたが邪魔すぎる柱が2本と、数席の二階。

不思議な会場だったけれど、場所を決めてお喋りタイム。

今年、に限らず数年貯めた日頃の鬱憤を口に出して盛り上がっていると、ステージにハイボール?(お酒分からない)を持ったさわおさん。

 


二日酔いだけど」と言いながらも、瓶に口をつけてグビグビと。ロックだね!

 

 

開会宣言からの1組目

ダイナマイト☆ナオキ


さわおさん曰く
すぐ飽きたんだけど、また見たくなって。これはお笑い枠です。でもギターの腕はあります」とのこと。

なんじゃそりゃとステージを見ていると

ふざけきったSEにリズム合わせて髪がパサパサのおじさんが登場。

いきなり口から酒を吹く。
歌詞がぶっとんだり、MCグダったり、MCで言い忘れてたことを次のMCで「これ言い忘れてたんだけど」と喋りスベったりで散々だったが、残念さとは離れたギター技術がギャップすぎて超面白い。

ずっと手を叩きながら爆笑してた。
挨拶は素晴らしいね!って曲おっぱいを揉みたいという曲仕事行きたくない曲
最近のバンドでよくあるクソダサジャンルかと思えば、それ以下のクオリティでの提供。

でも紹介通り ギターだけは、めちゃくちゃにかっこいい。

笑えないくらいかっこいい。まさに、ロックでヒーローだった。

ツイッターとかどうかな?って思ったけど、始めちゃった」とライブ中のカミングアウト。

覗いてみればギターの講師さんらしい。

そりゃ上手いよ!
好きだけど、すきだけど物販買う程じゃない」と悩める心を打ち明けた後に「またBUPPANで(また物販で!)」と言葉を残し、ライブを終えた。
おじさんめちゃイケてるね!楽しかった!

 

 

続いて。

シュリスペロイフ


僕達はさわおさんに激推しられています。それだけです。」と遠慮がちに名乗る。
ダイナマイト☆ナオキ後のライブのやりにくさからは考えられないほど、しっとりした曲にじんわりと心を染められる歌声。

しっかりと、空気を変えて自分達の世界に お客さんを連れ込んでいた。

メンバーの年齢が一見バラバラで、経歴がとても気になった。
\&★#@です
曲名は聞き取れたけど、バンド名が聞き取れなくて。

シュリスペロイフ。

覚えられるかな。


気持ちのこもってない『ありがとう』は言わない
MCで話していたが、ガール演奏後ちゃっかり「ありがとう」と口にするボーカルさん。

 

 

 

続いて

THE BOHEMIANS


待ち時間、セットされる機材を見ながら「ピアノがいるバンドは最強」とお話をしていた。話が広がり、最終的に「いやDJじゃない?」に変わり「SEKAI NO OWARI最強じゃん!」に完結しました。

 

一言でいえば、めっっっっっっちゃくちゃ、かっこいい!!
つが6個も入っちゃうくらい。

 

音一つ聞いた瞬間に、好きだと思った。

カバーだから曲はさておき、本人達の持っている唯一無二な雰囲気や、ライブの見せ方や、楽しみ方。

あんな化粧ガッツリした美人さんがレトロな曲を歌ってたら、そりゃ、もう。

好きですよ。

2曲目は作詞作曲家さわおさんらしく、個人的には一番好みだった。

外見からは想像出来ないメロディのキャッチャーさとノスタルジックさ。


演奏レベルが高かったし、「この人たち なんか楽しそう!」からライブがスタートしたのも、魅力だった。

ボーカルのパンダさんがPAさんにボリューム上げてサインを出しすぎて、音のバランスが乱れてたのは惜しかった。

ピアノが聞こえなくなって、悲しかった。

 


もういいでしょ、the pillowsのカバー、作詞作曲山中さわおで。満足したでしょ。よっしゃあ、俺らの曲やるぞ」といいつつも、プロデュースby山中さわお曲。

あの顔、あの衣装で、レトロチックでチラ見のポップな楽曲はズルいんですよ。

でもやってることは当たり前にロックンロール。

演奏しているベースの人がとっても楽しそうで、口ずさんだり、出来るだけ近くまで来てくれたり。

自然に体も揺れるし、音楽に満たされるし、楽しかった。

曲がかっこよくてライブもかっこいい、イカしたロックンロールだった。

音を楽しむという簡単そうで難しいハードルを余裕綽々で飛び越えたバンド。

 

『君の最悪な人生のBGM!』

 

セットリストなどごちゃごちゃで申し訳がないが、GIRLS(ボーイズ)も選べないくらい良い瞬間の連続で楽しかった。

ギターの人とボーカルの人が1本のマイクで歌ってるのも盛り上がったし、カッケェ!と。

それはそれはカッコがよかった。


俺らの次がUNISON SQUARE GARDENだから、ファンの人達前来いよ!覚悟しろよ!」→「あれ、あんまり来ないね

ママさん世代が詰めに行くのを眺めながら、その場待機。

自分のスペース作って思い切り遊んでたからね。

いやぁ、やべぇもん見てしまった。

 

 

 


THE BOHEMIANS『GIRLS(ボーイズ)』

 

 

 

 


UNISON SQUARE GARDEN


やべぇもんのあとにやべぇもん!

実は、当日のスタートバンドがボヘミアンズだったらしいが、

本人達が「この日最大のゲスト人気バンドのUNISON SQUARE GARDENを目当てにしたオーディエンスの皆々様を、直で掻っ攫いたいのでユニゾンの出番の直前でやらせてください」とお願いしたそうで。

たった今知ったが、よりボヘミアンズの好感度が上がった。

もちろん、掻っ攫われました。いやぁ、やられた。

 

 

チューニングを念入りに行うスタッフとたかおさん。

バスドラムにいつものロゴは無く、茶色い淵にYAMAHAの文字。

何度もスネアのチューニングをして、シンバルの位置を確認する。

 

 

どうしてもいいたかった。

世の中には緻密に作り上げた芸術作品に心を震わせる変人もいるのです!そう、目の前に!と。

どうぞ気の済むまでチェックお願いします。
余談中の余談だが、たかおさんドリンクは珍しくペットボトルのお水でした。

 

そこから田淵さん、斎藤さんと続けてチューニング。

目もくれずに、お隣にいた仲良しさんと「わたしは黄昏インザスパイと、箱庭ロックショーを聞きにはるばる来ました」と謎のドヤ顔。
じゃ、このままやります」暗転もせずに緊張感の無いまま始まるあの曲。

 

 

ランナーズハイリプライズ
楽しいよねぇ。
うん、楽しいねぇ!


『君の奏でた文字が重力を操り凸凹道をフラットにする』


2017年1月26日にZepp Diver Cityで初めて聞いた時に爆笑した。

オマージュ…いや、パクり」と笑いながら話す斎藤さんと、照れくさそうに笑う田淵さん。

年の始まりがこのライブで年の終わりは、12月31日。

本人達は至って普通を装っているけれど、なんてロマンチックなんだ。


湧き上がる手拍子にミディアムテンポを奏でながら満足そうに微笑むたかおさん。
ライブハウスで、見たかったの。

絶対楽しいと思ったの。蒸し暑い空気に埋もれて、近すぎるステージから音を浴びると絶対に楽しいと思ってた。

分かってたけど、分かってたけど、楽しかった。
数無い照明も、5本使ってオレンジを照らせば 明るくなるもので、ボヤけたスモークと光が混ざって綺麗だった。

 

 

ワールドワイドスーパーガール
タンっ!
2017年、優勝です!おめでとうございます!
対バンやらで披露される度にハンカチ噛む曲代表。

2015年のRADIO CRAZYでも聞いたし、年末出没率が高いのかな。

1年の総締めには最適。

何度この曲を聞きながら、登りきれない坂を自転車で漕いだか!

良い子はマネしちゃだめだよ!

人生をぶちアゲるには、ワールドワイドスーパーガールとピストルギャラクシーが必需品。

好きの次元が違う。


熱々の音がぶつかり合って混ざり合い、予期しなかった化学反応の起きるUNISON SQUARE GARDENの音楽とライブの最強さと、音楽を武装した自分の最強さを自覚する瞬間。

ナルシスト野郎なので、この曲を聞いてる自分が大好き。
わたしの位置からは、頑張らないと斎藤さんが見えなかったので頑張った。

楽しそうでした。

 

『Yeah!ってな感じでもうずっと目の当たりにしているもんで』


はやり、事件が発生。

左手をベースから離し、頭の上でうさ耳ポーズ。

短いバージョンだけど、2回クイクイと。

腐った目のわたしにはポーズの意図が見えないが、可愛いので100点!


チャンチャンチャン\ワァ/
チャンチャンチャン\ワワーイ/
チャンチャンチャンチャンチャンチャン\スパガール/の時、たぶちさんの首振りもとてもかわいかった。

32歳のバンドマンに可愛いという言葉が正しいのか分からないが、既に汗でビシャビシャの髪を振り回していた。

自分からみて、右→正面→上 をリズムよく行ったり来たりでブンブンと。

左にはいかないんだ。
楽しすぎて記憶がぶっ飛んでいる。

 

 

invisible sensation
自転を急かして早365日が終了、2018年も優勝!
2017年ベストソングランキングを10%roll,10%romanceに捧げたが、グラッと揺らぐ高らかに空気の掴み具合。

ツアー以外で聞くのが初めてで。

セットリストばれになるから控えるが、曲の位置的に、この日の全てを持っていかれた。

1年間で4曲リリースして、スッキリとした爽快感ロックSilent Libre Mirageでも、曲が繋ぎやすいポップで弾ける10%roll,10%romanceでも、勢いの止まらない突き抜けるfake town babyでもなく、invisible sensationを選んだセンスに大拍手。

シングル枠争奪戦を見事勝ち抜いたinvisible sensationさん、お疲れ様です。

ライブで見る度に、ますます好きになる。

家でジッと曲を聞いたり、ラジオから聞いたり、帰り道に1日を思い出して聞いたり、うどん屋さんの有線で聞いたりしたけれど、最後はライブだ。

 

色んなバージョンのライブをみて、たくさん隠された技術や表情を受け取って。

正解に導かれるように音楽の歩みは止まらない。
ツアーではテンポが遅く、まだ確実性を追求していたのだろう。

しかし、第一段階はクリア。

テンポアップで理想の状態。

初めて聞いた時から、invisible sensationが好きすぎて、曲に含まれたキラキラ具合が上手く引き出せていないツアーの演奏には少し落ち込んでいた。

その変わりに完成度の高かった10%roll,10%romanceを1位にしたが、彼らは早速テンポを上げてきた。

 

いよいよ困ったぞ。

大晦日に、こっそりランキングを変更した。最後まで何があるか分からない。
この曲に関しては、何が好きかと聞かれても「全部」と答えてしまうのが問題だったが、やはり演奏している姿が好きなのだと。

 

『だから、生きてほしい!』


言葉を収集するようなドラムのタカトンを、叩きながら口パクするたかおさん。

いつもより、真っ直ぐオーディエンスを見ていた気がする。

 

(シャン)
え、あ、ちょっと、
たかおさんと斎藤さんで謎のグダり

 

箱庭ロックショー
よっしゃあああああああああ!!!!よっっっっ、しゃあああああああああ!」と聞こえていたら、わたしの声です。すみません。


どれくらい箱庭ロックショー待ち望んでいたと思います?
正解は、ミスったシャン1発で察するほどです。


2019年も、頑張れちゃうぞ!
2年先まで保証を付けたバンド、すごい。
ステータスとして使用しているLINEmusicはただいま、この曲でございます。D.Astyle。


ドラムが史上最高に美しい曲。

『小さな箱庭だってほら無限を解き放って』


ニゾンを小さなライブハウスで見たのが、2017年初だった。

田淵のいう「お近くの会場で」を律儀に守っていると、行くタイミングを逃した。

近さとか、遠さとかほどよくやろうぜと軽く考えていたが、Zepp規模で見すぎると少しは寂しくなる。

とにかく楽しかった。

フレーズ繰り返しの時、たかおさんがずっと田淵の方向いて遊ぼうアピールしてて、たぶちも気付いてたから少し弾き合いからの、また前を向き直したのに、たかおさんがまだ遊ぼう〜ってアピールして、そこからめちゃくちゃかましあっていた。


ドラムのチキチーからのチキチキチキチキチーありがとうございました。

手数の豊富な視覚的にも楽しい鈴木貴雄さんのドラムとして、一番世界に広めたい曲。

箱庭ロックショーからドラムが、たかおさんのことが、好きになったと言っても過言ではない。 

 

『変わらない世界で切り開いて行く 振動、止ないマイクロフォン』

 


好きな音楽を、信じてきてよかった。
好きな音楽を、好きなままでいられてよかった。
好きな音楽を、好きなままでいられるように たくさんワクワクを作ってくれるバンドでよかった。

今日、この場所にいれてよかった。

 

ドラムセットが若干右上がりの斜めになっていて、田淵側で見ていたわたしには、いつもとは違うドラムセットで がら空きの(自分から見て)左側から、ハイハットもスネアもフロアタムもよく見えてテンションが上がった。

スネアが面までよく見えるってレアすぎる。

 

 

 

 

オリオンをなぞる
やる思ったらやらんのかい(ツアー)、やる思ったらやらんのかい(ツアー)、やらん思ったらやるんか〜い(年越しイベント)!


相変わらずのいい曲。

決まり文句じゃなくて、ライブで予期せぬタイミングで いきなり聞く度に、本気で思っている。

個人的にはトップ2 シングルが一夜で聞けてしまった贅沢感。

オリオンをなぞるinvisible sensationは同じジャンルに入り、同時召喚は死人が出ると前々から思っていたのに。企みに感謝。

オリオンをなぞるが一番好きなんですよね。」とライブ前に、連番のお姉さんに言うと「いいよね!あれ!」と。

ニゾンのファンは、オリオンをなぞるが一番でも、例え一番じゃなくても、ヒット曲だからという理由で線を引いてしまわずに「いい曲」と分かりきってる所が頼もしい。

だからこそ好き。離れていても、ライブで演奏すると盛り上がるのも好き。

年の瀬に時間を作ってライブハウスへ足を運ぶ皆さんだから、それはそれは反応が良くてこちらも嬉しかった。

半年ぶりになぞったオリオンは最高でした。

 

 

ごきげんよう どうかしたんだろう』

この時点で気持ちの昂りが最高潮。6月ぶりですね。会いたかったです。

 

『退屈ガール恵まれたいのかい 判定は審議の連続で』

それでも1年間、すごく楽しかった。いま楽しくなった。

 

『軽くテンションMAX』

挙げたらキリがないけれど。

音楽と会話をするように感情が加速していく。

もちろん全部すきで。田淵さんのグーパンチもぜんぶぜんぶ大切で。

 

『昨日までをちゃんと愛して 見たことない景色を見るよ』

1年間、お疲れ様でした。これからも頑張っちゃうからね!

 

 

 

シュガーソングとビターステップ
チューニングでヘッドホンの確認もしてたから、夜な夜なとの二択でしたが、こちら。
あ〜、楽しい!


昔懐かし田淵ステップで、小刻みに足を器用に動かし斎藤さん側へ。

ようやく空いたステージからよく見えるたかおさん。

こらこら!決して田淵さんが邪魔だったわけじゃないよ!


戻りはバックで。ちゃんと見えてる?大丈夫?
確認しながら、かなりのスピードを出して、スピーカースレスレ急半回転で体制を整える。

危ないなら動かなければいいのに、と思うが12月31日まで絶好調に大暴れ田淵さんに楽しませてもらった。


間奏で、距離的に一番遠いシンバルの手前じゃなくて奥側を、腕伸ばしてカンカン叩くたかおさんかっこよかった。

ステック回しが出る出る。

時空まで味方に付けた たかおさんの、少しゆっくりめのスティック回しが大好きです。

 

 

crazy birthday
ご褒美。
弱そうに見えたので戦ってみたら、すごくすごく強くてこちらがボコボコなラスボス感。
イントロドンでもしてるかのように、ギターのジャジャだけ、歓声が湧き、オーディエンスの手や拳が一斉に挙がり、ボルテージが最高潮。
それぞれ住まいも年齢も性別も、もちろん人生が違うけど、たった一曲で盛り上がれるのは、かっこいい。

みなさん、1年間お疲れ様でした。


箱庭ロックショーやワールドワイドスーパーガールと同じく、2年ぶり。

演奏はしてたけどタイミングが合わず合わずで、大晦日にドドンと。

福袋買ったら、ずっと欲しかったコートもトレーナーもピアスも入ってたような気分。


田淵『★\:\#@'$〜!叫んでみよう、せーーーーーの!!

1年間に、文句無し!
ニゾンの出番が次と知った瞬間に、「すいません」と声をかけながら空いてない空間(もはや空いてないので空間ではない)こじ開けて目の前に入ってきた非常識な図々しい女性や、かなり揉まれる場所にいるのにロングでチリチリヘアー髪の毛を括らない女性、先ほどのチューニング巻けと野次飛ばした人の分も叫んできた。ライブで大声出すなんて久しぶり。不良になっちゃったね。


斎藤さん側へぴょこぴょこ遊びに行き、斎藤さんの周りをグルグルとむやみやたらに回り、後ろから顔を出してもスルーの彼に、いよいよ背後から近づく怪しすぎる田淵さん。

完全に無視されてた。

いつか振り向いてくれる日がくるといいね。

 

そして、気になっていたドラムのスネア問題がさらに深みを増した。

スネアの手元が丸見えなので、イントロのタン、タンタタン…伝わらないのは分かっています。

でも、この有り得ない短さに3音入る仕組みがどうも不思議で。

場違いハミングバードの、オープンハイハットになった瞬間ばかりに気を取られるのと、同じ仕組み。
タンタタン、この目で見るには目の前のシンバルも叩きながらなので、左手だけで強弱つけながら勢いでリズムをハメているように見えた。

でも現実的に左右左のような気もしなくはない。二度とないチャンスでも早すぎて見えなかったので、さすがたかおさん ということで。

 

『白目で見るお前の顔こそが全然笑えるぞ』


アハハ!とオーディエンスを指さした田淵さんに、全員が「わたしだ!」と思ったはず。


良いお年を!

2017年ラスト胸トントンからのグッたかおさん。

 

 


楽しかった!
無事はぐれた連番お姉さんと再会を果たし、お互いの第一声がこれ。「箱庭ロックショーのために東京へきた」「crazy birthdayで終わるライブは別格」などと理由の分からない願いを口からボロボロ吐いていた4時間後、しっかり叶えられていて、ニヤけが止まらない。
ドリンクを交換して邪魔にならないよう配慮しながら、ドリンクカウンターの左端でゆっくりとする。
ドリンク交換前にみゆさん、後から知ったけれどみかっけさん、さちさんとお会いしてお喋りして。

やみさんも声かけてくださって。

いつも通りで安心。オレンジジュースを貰って一気に飲み干す。

一息つく間もないまま、次のバンドへ。

 

 

noodles


かっこいい!
理想のかっこいいが、ここにある。
最後列でゆっくりと見ていたせいで、柱が視界の邪魔をしてステージは全く見えなかったが、上がりきったテンションと、オレンジジュースによって復活した体力がどんどん音楽を欲する。

どこか哀愁のある歌声が、特に気持ちよかった。

早くも遅くもなく、丁度いいポイントで攻めてくる音に体を揺らしながら楽しんでいた。
曲が終わる度に口にする「ありがとう」の声の可愛さにキュンとした。

これぞギャップだ。

 

 

この日のライブは、お目当てだったはずのUNISON SQUARE GARDENthe pillows以外のアーティストも良くて、勿体ないくらいの時間だった。

さすがthe pillowsが呼ぶだけある。

19時30分開演はさすがに飽きるだろう、と思っていた自分も終始ノリノリだった。

そして、ユニゾンのライブが1発目じゃなかったのも理由の一つかもしれない。

先ほど言ったボヘミアンズの気遣いや、それに対して「分かった。じゃあ、シュリスペロイフ始まりもアレだし、ダイナマイト☆ナオキ呼ぶね」とお呼び出しされたダイナマイト☆ナオキさんも、お呼び出ししたさわおさんも、大忙しの年末にこのイベントへ出演出来るように手配したユニゾンスタッフさんも、それぞれの試行錯誤が積み重なって特別な日になったのだと思う。

ありがとうございます。

それぞれの音楽で繋がれていくライブに、感動させられっぱなしの時間だった。

 

 

しばらくのMUSICVIDEO大会
出演順に流れていくMVにそわそわする。
invisible sensationに一票
そこは10%roll,10%romanceでしょ
なんて言い合いも虚しく普通にスルー。

フルで動画サイトにもアップしてないし、事務所的な問題かな。

ドキドキしながらトリのthe pillowsを待つ。

 

 

 

ちょっと、ちょっと、隣…みて……
おっとここで、あと1時間で終わる2017年最大の事件が発生。
大事件だ。
勃発中だ!逃げろ!!

 

でも、どこへ。
連番お姉さんに教えられた方向へ目を向けると、目の前には先ほどまで大暴れベーシストとして、輝かしいステージに立っていたあのお方。

乾ききっていない髪の毛が後ろのパーマによって、よりふわふわ状態で。
人の多い会場、もたれかかることの可能なドリンクカウンター、目の前の田淵さん。

逃げようにも逃げられない。


ご友人とノロノロとやってきて、「ここにする?」「ここでみよう」と私達がライブ前、儀式のように行う場所確認をあの田淵さんもやっている。

それがおかしくて、でもどこか安心して 爆笑していた。

ワーとかキャーより、ひたすら笑った。

その距離一メートルもない目の前に、田淵さんがいて。

 


一つ言いたい事がある。

対バンなどで、対バン相手がライブしてる時にわざわざ二階席確認して、そのライブを見ているユニゾンのことを事細かに話する人は大嫌いだ。

苦手の域を超えた。

とても嫌いだ。許せない。

アーティストがライブをしているのに、ステージが目をそらせる神経が理解できない。


そうして面倒臭い自分の信念を突き通していたご褒美かしら?なんてね。

 

もしも、普段のライブでばったりなんてことがあったら、逃げたり後悔したりするだろうが、大晦日だしthe pillowsだし。

今日くらい、いいよね!とその場で鑑賞。

 

田淵さん、終始どえらく可愛い。
目の前にライブキッズがいるぜ!と思えば先程までベース持って乱れまくってたあの人。驚き。
しかし、the pillowsのライブが始まれば他人など消えてしまう世界なので、ライブ中の田淵は細かくは見ていないし 知らないが、とにかく、彼も彼なりの楽しみ方があるんだと思う。


笑った理由が、その「楽しみ方」で。

もちろん、どこぞのインターネットの人達みたいにバカにしてないよ。
わたしがUNISON SQUARE GARDENのライブをみるのと同じテンションで、田淵さんはthe pillowsを見ていて。
目の輝き、体の動かし方、エアドラム、どの曲が来ても嬉しさで飛び跳ねる など。

極めつけはイントロドン。
♪〜
っしゃああ!!!きたぁああ!!2年ぶり!!!!!」(声がデカいから聞こえる)
わずか0.5秒。大ジャンプ付き。
本当にthe pillowsが好きなのがバシバシと伝わった。

純粋に大好きなライブを見ている姿にシンパシーを感じたし、しっかりと自分のバンドでも同じ光景を作り上げていることに、少し感動してしまったりもした。


だって私も好きなイントロランキング2位のシャンデリアワルツでは「っしゃあああ!きたぁああああ!!!!」と飛ぶし、それこそ、箱庭ロックショーなど来たら「っしゃあああ!きたぁああ!2年ぶり!!!」と叫ぶ。というか、叫んだ。

その後、我に返り、恥ずかしさと懺悔で身を小さくする までがワンセット。


色々とレアすぎるイベントが発生したが、大晦日マジックということで、稀にある幸福としてこれからもひっそりと生きます。

1年間がんばってきてよかった。

 

 

 

 

the pillows


一年かけて聞き倒した。

 

忘れないようにセットリスト
Advice
I think I can
インスタントミュージック
Blues Drive Monsw
この世の果てまで
WAITING AT THE BUSSTOP
カウントダウン
LITTLE BUSTERS
その未来は今
Funny Bunny
サードアイ
ハイブリッドレインボウ
locomotion,more!more!

アンコール
RUNNERS HIGH

ダブルアンコール
About a Rock'n'Roll Band

 

2017年は、個人的にthe pillowsGRAPEVINEの年だった。
1stアルバムから最新アルバムまで。嘘です。

忙しくて、最新だけは聞けなかった。でも音源を揃えて、たくさん聞いた。


田淵さんと柱に遮られたステージは諦めて、鳴り響く音楽に酔って体を揺らして、LITTLE BUSTERSのコールやlocomotion,more!more!のカウントをしていた。

楽しい。ライブに足を運ぶようになって3年、時々忘れてしまう「音楽ってこんなに楽しいんだ」という初期衝動を再確認したライブだった。

姿が見えなくても音だけで胸が擽られて体が動き出して、止まらなくなって。

初めての感覚だった。

 

みかっけさんからクラッカーをいただき、カウントダウン。
2分前にステージへ登場する出演者。
好きなロックバンドと、好きな音楽を聞きながら年を越せるって、なんて楽しいんだろうと、夢が叶うことへのワクワクでいっぱいだった。

一番需要高そうなのに何故か黒いiPhoneで撮影係の斎藤さんと「全然話聞いてないね」とさわおさんにつっこまれる田淵さんとニコニコたかおさん。

柱から逃れた斎藤さんしか見えなかったけれど、客席をぐるっと180度動画撮っていて、いつどこでそんなパリピみたいなこと覚えたのかな、と。
谷中さん効果かな。


途中で、何故かこっそりと田淵さんばかり撮ってたのが面白かった。


10.9.8.7.6.5.4.3.2.1!Happy new year !

 


クラッカーを鳴らしてお祝いをする。

楽しい、楽しすぎるぞ。


いつもは何気なく過ぎてく0時0分もこの日ばかりは全国各地で特別で、そして、わたしはもっと特別な日で。

とても幸せだった。

 

 

出演者を巻き込んでLITTLE BUSTERS。

 

『同じドアをノックしたい この声が聞こえたら飛び出して』

案の定、柱に邪魔され見えない田淵リサイタル。

ライブ後に、仲バチバチバンドUNISON SQUARE GARDENが田淵さんを真ん中にして肩を組んでいたという とんでもない情報を耳にして。

そんなことがあるのだな。生きてたらいいことあるな。楽しいな。


そのままアンコール、ダブルアンコールと見届けてライブが終わる。

長時間だったが、トータル体感時間が3分で、疲労感より満足感が勝った。

素晴らしい夜だった。

アンコール前に「ちょっと…」とまた慎重な顔で携帯の画面を見せてくる連番お姉さん。

 


なんやなんやと見てみると。
ニューアルバム「MODE MOOD MODE」発売決定!ツアー決定!
正直に言うと、ライブが楽しすぎて、なんのことか把握出来なかった。

頭がポンコツなので、一周まわりBIGMAMAの話だと思っていて

何故か「えぇ、新曲(PopcornStar)やっと聴けるんですね」「ツアー大阪城ホール?埋まります?武道館もギリギリでしたよね」「1年ぶりですね」「あれ、ツアーまた増えたのですか」とUNISON SQUARE GARDENBIGMAMAの程よい共通点ばかりあげては無駄に噛み合ってしまう会話。

 

ダブルアンコールの時に「あの、これ、UNISON SQUARE GARDENやで?」と言われて「ええ〜〜〜!?」と。

当たり前に、驚く。

BIGMAMAのことだと思い会話していたアルバムの話やツアーの話が、今さっきまでライブしていたUNISON SQUARE GARDENの話だったなんて。

なんせ、発売が早い。

終わったはずの楽しみが、また増えてしまった。

こうしてロックバンドは続いて行くのですね、斎藤さん!


みゆさんと合流して、アルバム発売を直接言ってしまうのも嫌だったので「携帯、とにかく、携帯、USGinfo見てください!」と急かして、3人の仰天する顔を見ながらニヤけてしまい。

いぬいちゃんにも同じ手法で声をかけて。お騒がせしました。

 

 


こうして全国各地から集まった物好き達は、それぞれの場所へ帰り、新年の挨拶を済ませて、また仕事や勉強に務めるけれど、また楽しみがある。

それだけでどこかソワソワしていて、嬉しそうで、みているこちらも楽しかった。

素敵なプレゼントをありがとう。

 

2018年もよろしくね。

 

2017

さて!

昨日の入場規制中に何気なく呟いた、スピッツの田村リーダーのツイートが伸びていてヒヤヒヤしていますが、今年もやってまいりましたね。日本レコード大賞

年々、なんだか怪しいにおいのするイベントになっておりますが。

というわけで、わたしもオールザッツ漫才の2周目をキメながら、今年のベストソングを選んでみました。

去年はキュウソネコカミのわかってんだよ でしたが、今年の有終の美を飾るソングはどれでしょうか!


一言では収まりきらなかったコメントを添えて、5位から、どうぞ。

 

 

 

(急に愛想のなくなる文にご注意くださいませ)


5位  

アンノウンマザーグース /ヒトリエ


wowaka 『アンノウン・マザーグース』feat. 初音ミク / wowaka - Unknown Mother-Goose (Official Video) ft. Hatsune Miku

 

ここでは、wowakaではなくヒトリエと紹介させて欲しい。

ある日、「初音ミクとして新曲を投稿しました」と通知が来た。

何年ぶりだろうか。

 


電車ではじめて聞いた。つり革に身を預けて満員電車で、たった1人の空間に導かれた。
機械音と一概にしてしまえば、これ以上の言葉ないのだけれど、「wowaka feat.初音ミク」は他になり得ない 一つの楽器だと思っている。


完全に無機質な個体に 無理やり色と形を付けて感情の渋滞が常に起きているような、エラー寸前の不完全な物質。
『愛』なんてものを知ってしまうとキャパオーバーとアレルギー反応で壊れてしまうと思っていた。

しかし、そこをヒトリエが優しくカバーしてあげて、5人で楽曲を完全にさせる。

 

今年も有難いご縁で、ヒトリエのワンマンライブに行った。

異例のツーデイズ。


冷たかった音楽が、熱を持って。
遠かった音楽が目の前で鳴っていて。
1人だった世界が、約300人のお客さんと4人のメンバーで。
2日目、披露されたこの曲を聞いて 嫌というほど取り憑かれていた空間に、お別れが出来た気がした。
満員電車以上のモッシュの中で、埋もれないように自分の存在意義を叫んで、手にして、見つめて、感じて。
ヒトリエというロックバンドに惚れた瞬間だった。

ボカロ全盛期のニコニコ動画に住んでなかった方々にはポカーンという感じだけど、抱えてた心の悩みぶっ飛ばしてくれた曲。相変わらずの言葉の量。

 

 

 

 

 

 

 

4位  

そしてパレードは続く /LiSA

LiSAの曲には「ライブ映え」という魔力のような仕掛けがある。

 

 

アルバムを繰り返し聞いても、それなりに努力して生きても、センスが分からない曲は分からない。安っぽい曲は安いまま。
そんな常識を覆たのは、界隈に引っ張りだこの鬼才田淵智也による唯一の提供曲、そしてパレードは続く

すみません、わたしの常識はガラクタでしたわ。お手上げです。

 

LiTTLE DEViL PARADEという「LiSAのやりたいこと」の詰め合わせアルバムのラスト。
アコースティックなTODAYから、軽やかなスカが効いた歩みだしたくなるような曲。
個人的にはTODAYが大好きで、アルバムはこの高ぶりで終わって欲しかった中、今までの田淵曲と違ってて、ガッカリしたのも少々あるが、LiSA独自のグッと来るポイントが見つけられなくて。

 

このアルバムではアリーナツアーとホールツアーをきり、2017年もライブまみれにしたLiSA。
神戸ワールド記念ホールでアリーナツアー初日を飾ったが、この曲の使い方が、わたしの理想では無く ますますヘコんだ記憶。
アリーナ規模はしばらく行かないかな。勉強になりました。

 

そこから、しばらく空いてホールツアー。

滋賀のびわ湖ホールで、またご縁のお陰で6列目で拝見。
アリーナツアーでは披露しなかった曲の連チャンで1.2曲目からノックアウト。ズルいよ!
そして、ようやくそしてパレードは続くの良さに気づく。遅いよ!

 

距離感セットリスト関係性、大事。
いいかい、坊や。お姉さんとのお約束だよ。
沢山遊んだ後、遊び疲れた体によく染みる。

終わりが近づいてるけれど、終わりたくないそんなワガママさえも許してくれるような空気で、ステージを相変わらず全力で飛んだり跳ねたりしながら歌声を届けるロックなヒロイン。

 


もしも、田淵がこの景色を想定して楽曲をプレゼントしたのなら、天才だよ。

一年かけて好きになった曲。

 

 

 

 

 

 

 

3位

ヒーローインタビュー  /BIGMAMA


BIGMAMA "ヒーローインタビュー featuring FM802" MV

 

思い出して〜!これ2017年2月発売だから〜!
五年前のアルバムでは?前田敦子卒業と同時に発売では?と疑問に思うほど、今年一番聴き込んだアルバムFabula Fibula。

聞きやすいアルバム大賞2017年」1位だ。

はてさて、ALL RIGHTいつ聞けるのでしょうか。

 

 

話が逸れてしまったが、リード曲としてMVがアップされた曲よりも ラジオでオンエアされていた印象が強くある。
好きなアーティストが固定されてきた現在でも、いまだにラジオは聞く。

ライブの翌日などは特に。

ライブへ行ったアーティストの曲をオンエア後に、「DJもライブに行ってました。」なておこぼれ話も少々楽しみなのだ。

 

 

2017年、BIGMAMAのライブをツアー、フェス、武道館、イベント、フェスでみた。

こんなことになるのなら、ライブハウスのワンマンライブをもう1本くらい見ておけばよかった。

 

前回のイベントブログはこちらから。

 

vxoxi.hateblo.jp

 


ライブでみるヒーローインタビューほど、5人で“BIGMAMA”というバンドを背負ってることを思い知らされる楽曲は無いと思う。

メンバーが金井のことを思い、金井はメンバーのことを思う。

メンバー同士、ロックバンドとオーディエンス同士、ライブに来た全ての人の人生が結束する曲。

 

 

この曲は葬式で流してもらう。同じく2017年、BIGMAMAの虜になりアルバムシングルと半額ずつ出し合った母にだけ 伝えた。

母より長生きはしたいけど、頼むよ。

 

 

 


2位

オレンジに塩コショウ /アカシック


アカシック『オレンジに塩コショウ』

 

2017急上昇アーティスト。
知る人ぞ知る裏通りネオン街の人気店での、隠れトップキャバ嬢に 猛アプローチの末に相手してもらえた気分。

シャンパン?開けちゃう開けちゃう、乾杯〜!と、気がつけばシングル、アルバム、ミニアルバム全て購入済み。
こうしてキャバ嬢は人気をキープ。


音楽好きな母はaiko、わたしはクリープハイプを通ってアカシックというパラダイスにたどり着いた。

血は争えない。

 

いつもならば作詞理姫、作曲奥脇達也だが、aikoが生放送音楽番組で紹介するなどで、ヒットした8ミリフィルム同様に作詞作曲理姫が担当し、 リリースされたアカシック二枚目のシングル。

真夏の太陽と青い海を感じさせ、夏独特の気だるさと湿度はあるが ピアノの効いた弾けるサウンド。

BPMはそれほどで、勢いは無いが 音の至るところに隠された夏へのヒントを手探りに曲が展開していく。
そして、シングル3曲で勝負するなら圧倒的1位だろう。

 

え、理姫先生、世の男女って 春に出会って、夏に思い出作るのではないんですか。一番遊べる夏に、なんでまた。最高です。

 

クソ寒い冬に元彼思い出して失恋ソング聞いてる人たちの神経が分からないまま、17歳も終えようとしています。

暑さで溶けきった脳みそで、予定でいっぱいのスケジュール帳眺め、全て水の泡になってはじめてその暑さにダルくなっちゃって。

長い休み何しようって。

全世界の女の子は、それくらいの感覚で生きて、大きくなってほしい。

少女漫画みたいな曲を作るんじゃない。

 

歌詞がいい

 「海開きのニュースとオレンジに塩コショウ
まあまあ暑いけどケロッとするには2℃足りない」

 

ケロッとするには2℃足りない って言葉よ。

今、36度くらいかな?
某動画サイトで、何度も先行視聴して期待に胸を膨らませていた。

当時、唯一聞き取れない歌詞がここで。ケロッとするには2℃足りない という言葉で。

衝撃すぎて、歌詞カードを強く握りしめた。

 

「とっくに忘れたよって顔で 走れ 泣くな
新品のスマイルされた それが なんだ」

 ライブで聞いた時、泣いちゃった。

 

 

「すっぴんで「好き」とか言いそうでやばい やられた」

いやぁ、極限状態ですよね。

恋人の前では 何よりも可愛い自分でいたいのに、武装も何もなし。

ありのままの姿を好きになってほしい気持ちと、焦りと、抑えきれない恋心でカオスなことになっている。

 

「タイムライン更新しないで ずっと マジで」

好きな子の『いいね』一覧まで見る女 日本代表です。

 

 

「さよなら 愛♡ラブ♡○○○」

♪さよなら アイラブユー』と思うじゃないですか。

そう歌ってるもの。

楽曲の流れ的に、センチメンタルな裏声で、一番の魅せ場じゃないですか。

歌詞!歌詞よ!なによこれ!
これも、ユニゾンのクローバー以来の衝撃。

 

2017年は、アカシックに沢山ワクワクさせられましたね。

 

 

 

そして、栄えある一位はこの曲!

1位 10%roll,10%romance /UNISON SQUARE GARDEN


UNISON SQUARE GARDEN「10% roll, 10% romance」ショートver.

 

曲の良さが、最初は分からなかった。

良さというかミソ。

演奏しているユニゾンの姿が想像出来なくて、イメージが膨らまなくて。

どう歌うのか、どう体で表現するのか、どんな表情をするのか が見えてこなかった。

 

11月27日まで。

 

 

発売が、確か夏頃で、進路のこともあり、自分も忙しくて切羽詰まっていたんだと思うし。

そんな状況に、追い討ちをかけるような新曲で、「今、コレじゃないんだけどなぁ」と、あまり聞かなかった気がする。

リリースイベント外れたし。

でも、激しく後悔している。

バカ!

ほんとうに、バカ!

 

 

こんなにいい曲、2017年のどこを探してもない。

わたしの2017年、というか色々乗り越えて待ちに待ったUNISON SQUARE GARDENツアー2017“One roll,One romance”は『1secでコンタクト 2secそしてcheck my toe 3secお手をどうぞ、right?』この言葉だけで完結してしまう。
それほど胸を打たれた。

 

 

明るくなった青白い照明に曲の合図ハイハット、これだけで世界が色付く。

ツアーのお話になってしまいそうだが、わたしの大好きなロックバンドは ライブをみてなんぼだ。

セットリストに仕組まれたサプライズを受け取って、初めて曲が完成する。

ずっと必要としていた言葉を、目の前でキャッチしてから物語が動き出す。

 

 

今年もUNISON SQUARE GARDENに沢山沢山、感動させられた。

ありがとう。
好きな歌詞ですか、全部です。

今更、歌詞についてお話するのもねぇ…。

 

一番好きな歌詞も内緒です。
でも、「奏でたまえ!」からサビが入るのがお気に入り。

 

 

 

 

 

 

4000字を超え、焦ったので、以下はコメント省略しつつ、ざっと。

今年は先輩バンドとの対バンが多かったので聞きあさっていたので、幅は広くないです。

 


6位 Shiny drive,Moony dive/内田真礼

7位 diggin’/cinema staff

8位 FUZZ LOVE/go!go!vanillas

9位 飛燕/米津玄師

 10位 Freedom/SHE’S

11位 メーデー/パスピエ

12位 ピンヒール/バンドじゃないもん! 

13位 BLAST!/ももいろクローバーZ

13位 My Cherry Pie (小粋なチェリーパイ) / 佐々木彩夏

14位 History Maker/DEAN FUJIOKA

15位 予告/aiko

16位 SKY’s the limit/ぼくのりりっくのぼうよみ

17位 不協和音/欅坂46

18位 DANCE DANCE DANCE/女王蜂

19位 シンセカイ/Hello Sleepwalkers

20位 運命ジレンマ/田所あずさ

21位 男はあいつだけじゃない/ベッドイン

22位 プラチナ/赤い公園
23位 cloudy sky/V6

24位 CRIMSON LOVERS/天海春香&如月千早

25位おはよう/アンテナ

 

 

 

 

2018年になる前に、サイダーガールと、キュウソとマイヘアと夜ダンのアルバム早く聞かないと。

イムリミットは30時間。余裕だ。

5時間あるオールザッツを6回も見れちゃう!

 

2018年も、沢山音楽と出会えますように。

あと、和牛がチャンピオンになりますように。

”何をしに此処へ”

2016年もっとも幸せな2日間が6月2日と6月3日だとすれば、2017年もっとも幸せな2日間は11月27日と11月28日だと思う。

 
高校入れば忙しい、いや、そんなことは無かった。
2年生へあがれば忙しい、いや、そんなことも無かった。
3年生 いよいよ受験も迫り忙しい、いや。そんなことは全くもって無かった。
自分で言っちゃうのもおかしな話だが、終始暇な3年間だった。
起きてご飯を食べて着替えて家を出て、6時間大人しく授業を受けて、それとなく友達とテレビの話題とかしちゃって、家へ帰ってアルバイトへ行く。
帰宅してお風呂へ入って夕食を食べて、日付が変わる前に寝る。そんな生活をただ3年間繰り返していた。
きっと、どこぞのギャルやパリピはそんな日々が既に楽しくて、充実していたのだろう。 
 
でも、たった17年で飽きてしまった現実から抜け出すには、わたしは、このバンドが必要だった。BIGMAMA、そんなおとぎ話夢物語の中にも嫌というほどわたしの現実を詰め込んでくれる彼らのお話をする。
 
 
 
 
BIGMAMA IN BUDOKAN終わってから、金井政人の様子がおかしい。』
SNSヨッシーのアイコンの人が言ってた。
わたしは、そのヨッシーのアイコンの人のことは知らないし、ヨッシーのアイコンの人もわたしのことは知らない。ヨッシーはライブを見ているけれど、わたしは見ていない。あれ?ヨッシーって3次元にいたっけ?
 
 
所詮は他人の色眼鏡と偏見とで出来上がった、その文章。
しかし、頭を鈍器で殴られた感覚があった。
いつかのために、被っていたはずの防御用ヘルメットも、7歳の誕生日に買ってもらった自転車のオマケみたいなヘルメットで、知らぬ間にわたしの頭には小さくなっていて、サイズが合っていない。
痛い。頭がすごく痛い。脳が高速で回転をはじめて武道館公演を振り返り始める。
 
SEからの続けてNO9、これはセットリスト予想大会優勝者の、わたしにかかれば朝飯前の曲順だったが、改めてBIGMAMA作り出す壮大すぎるファンタジックな世界観にギュッと密度の濃いロックが加わって不思議な化学反応が起きていることを体感し、言う予定でなかった「五つ星ディナーYea」に『イエーー!』と声を出してしまった。
そこから、金井の珍しいガチガチ緊張タイムを微笑ましく見守りながら、私自身も違和感を覚えた後半戦のファビュラフィビュラへ。
 
 
 
 
 
その前に、もう一つ昔のBIGMAMAのライブ話をする。
過去と現在を行き来して繋ぎ合わせるなんて、宮藤官九郎のドラマみたいね。登場人物に変なあだ名付けちゃう?
 
 
BIGMAMAというバンドを初めて見たのは2015年のRADIO CRAZYだった。
UNISON SQUARE GARDENの前の前のアクトで、確か3列目あたりでもみくちゃにされながら見ていたと思う。
この経験から、始発に乗ってインテックスまで行って7時間同じステージを張っていたバカな話はまた今度するとして、このBIGMAMAのアクトがすごく記憶に残るライブだった。申し訳ないが、音楽的な意味ではない。
BIGMAMAには欠かせない「煽り」が2年たった今でも強烈に記憶として残っている。
 
 
セットリスト
NO.9
Sweet Dreams
Lovers in a Sultcase
秘密
神様も言う通りに
until the blouse is buttoned up
MUTOPIA
 
 
『踊れ』『手をたたけ』『歌え』
大体のバンドはこの三拍子をバカの一つ覚えのように使い回す。
んなにも、強要から始まった盛り上がりの風景を見たいものなのか
フェスなどは特に「(それ前アクトのバンドもやってたよ…)」と、いわゆる、煽り被りが発生し、こちら側は大変サムい思いをすることになるのだが、彼らは違った。
 
踊れのことを「舞い上がれ」と歌い(この日はやってない)、間奏で手が余ったから叩かせるのではなく、音楽を奏でる楽器がボーカルのみになった時に その音楽を加速させるスパイスとして使用し、魔法のかかった言葉を唱えさせるように、同じフレーズを歌わせる。
もっと言ってしまえば「このバンドと一緒にライブやってる自分サイコー!」という極限まで持っていってしまう。おまけにボーカルの顔はかわいい。最高。
 
スタンディングライブは周りの人にイライラしちゃってライブに集中できないからと二階席を求めるわたしも、スタンディングライブの周りの人にイライラはいないけど、アーティスト側のライブにイライラするわたしも、やっぱりUNISON SQUARE GARDEN最強じゃんと大満足して帰るわたしも、BIGMAMAの煽りは、大丈夫だった。
むしろ、ひねくれまくったストーリーに、重要なドラマティックさは観客のクラップやコールにかかっているのではないか。
わたしはタオルを掲げるわけじゃない。
ウォウウォウ言うわけじゃない。
でも、そうして煽りに乗ってる人を見るのはすごく好きだ。
1対1のライブは無敵だけど、1000対5や7000対5も、みんなが求めて納得して作り上げられていたら、それはそれで無敵なのだ。
 
 
 
 
長くなってしまったが、そんなこんなで、時を戻して2017年10月15日BIGMAMA IN BUDOKANはファビュラフィビュラへ突入。
ツアーやフェス仕様のタオルを掲げるポップなスタイルではなかった。
巷で噂の2時間の大行列を作った、怖い絵展 に展示されてそうな、裸の石像の画像が次々に流れ出す。ステージは真っ赤だ。
相変わらずウォウウォウ言わせたがりの金井がステージへマイクを向ける。生か死か、己の選択を突きつけられたオーディエンスは、迷わず声をあげる。
 
「もっと!」
「うぉううぉう」
「もっとー!!」
 
このあたりは、ライブでよくある光景。TSUTAYA限定ライブ音源のNO.9も少年のように無邪気に、煽る金井のことも知っていたし。
 
「もっとー!!!」
「うぉううぉう」
 
長いな、多いな、とふと思った瞬間だった。
実際には、何回 aikoのように「もっと」と欲したのかは数えていないが。
ちなみに、aikoは25回。
 
その時だった。熱気で溢れた会場に一瞬だけ、氷のような冷たさが走ったのは。
「もっとー!!!!」
読んでいる人はビックリマーク一つ増えただけの変化だが、広辞苑でに「絶叫」という単語を引くと、この時の金井の映像が流れ出すには充分な叫びだった。
男性の狂った表情を見るのは初めてだったので、すこし怖かった。
 
民衆の叫びとでも言うといいのか。
高い高いステージの王子が良しと言うまで、我々は声を上げ、王子の合図でギターソロが始まり、曲の幕があける。
王子というあだ名はこのためにあったのか。
 
同時に大砲が発射され、昔、金井くんへ♡とバレンタインにチョコレートを貰った男性は関係者席でビクゥとする。
 
 
色々と、考えさせられる演出だった。
 
 
 
 
 
 
さて、おまたせしました。
2017年11月28日、JUMPIN’JACK @なんばHatch
幸せなんばHatchツーデイズの2日目。武道館が終わってから一発目のBIGMAMA
というよりは『UNISON SQUARE GARDENワンマンの翌日に同ステージでライブしているBIGMAMA』の喜びが大きかった。
 

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セットリスト
ヒーローインタビュー
Paper-Craft
Make Up Your Mind
ファビュラフィビュラ
荒狂曲”シンセカイ”
 
 
 
 
 
SE登場で手を叩く金井はいなかった。
足早にセンターへ立ち、ギターを構える。お客さんの様子は伺わない。
SNSで見たとおり、『喋らない』『煽らない』『笑わない』避難訓練の「おはしも」のように アーティストとして、いや金井政人として、禁止リスト掲載行為をコンプリートしている。
 
なんせ、珍しく金井を凝視して終わってしまっライブなので、キラキラした長めのピアス付けてヒール履いて「金井さん♡(とぅんく)」といった、インナーカラーの入った厚化粧のメロコアギャルに殺されそうなミーハー女子みたいな感想が増えますが、ご了承。
書いてから、ミーハー女子にもメロコアギャルにも殺されそうでビクビクしている。
 
 
ヒーローインタビュー
ドラムのワンツーカウント。
不覚にも、この日持ってきてしまった不安を全部吸い取ってくれるような、厚いサウンドと照明が黄色とオレンジにはじけて、恍惚としたステージ。ギターのリズミカルなイントロに、軽やかなバイオリンも加わって、5人それぞれの音楽への欲望と興奮がぶつかり合ったアンサンブルが始まる。
ライブハウスは楽しい。ギュウギュウにされるわけじゃないけれど、ライブハウスならではの空気感や、待っている間も立ちっぱなしで背伸びしてずっとソワソワしている感じとか、真っ黒の壁とか、ガタガタ揺れる柵とか、スピーカーとか、天井に大量に吊るされた照明器具とか、もちろん大音量のサウンドも。ライブハウスでロックバンドを見ることは、とても楽しい。BIGMAMAとなれば、なおさらだ。
 
「武道館をやりたいのか、ライブハウスで5デイズやりたいのか、どっち?」と訊かれたときに、俺は「5デイズがいいです」って答えた方の人間なんですよ
 

 MUSICA 2017年12月号

 
MUSICA武道館密着記事で、金井が言っていた。
正気の沙汰か!?その前に君のモチベーションどうにかしてくれ!
と思ったが、BIGMAMAはこうでなくちゃ。
人が転がり落ちてるのを見るだけでアツくなる。
『Live your life   Love your life 』
間奏がキマっていて、派手でかっこよかった。
1曲目から、BIGMAMAの音楽を一つ大きく魅せるドラムを、立ち上がって叩いていた。
 
 
 
 
 
Paper-Craft
異例の自己紹介無しで続く演奏。
まさかの金井くんの声のカスれがあった。
二日続けてゴリラモードのわたしの体力は、2曲目にして限界を迎え、両足首がつってしまい、そして、タイミング悪く 声のカスれと被ったのでヒヤりとした。
よくある貞子か何かに足首つかまれて、『返してぇ〜』と嘆かれるあれね。あれ。
このライブは一瞬一瞬にたくさんの考え事をしていた気がする。
 
「このまま彼は声が出るのか?」「このバンドはどこへ進むのか?」「金井くんのラストライブにだけはならないで」などと、くだらないことばかり考えていた。
 
『僕は酷く薄っぺらなんだ 厚さ40μオブラート然り 今にも風で飛んじゃいそんなんだ 辛うじて地に足着けています』
これを歌う金井が既にむり(オタクによくある典型的な語彙力の喪失)
『僕のPaper-Craft 君一人乗りさ、遠くまで飛べるかな』
『欠伸してないで、飛び降りるんだ!』

 いい曲なんですよぉ。ほんとぉにぃ。

わたしがお酒を飲めるようになって、ライブ後打上げとかしたら、こんな感じでいい曲いい曲って言うだけのオバサンになりかねない
金井政人さん、もしも悩んでいるのなら、今すぐにBIGMAMAのPaper-craftを聞くといいよ!
 
 
 
 
 
 
Make up your Mind
今まで、この曲はギターを持たないのでウォウウォウをオーディエンスへ求めていたけれど、この日は無し。
あの金井が、1人で、歌っている。
いや、実際は後ろでメンバーもウォウウォウ言ってるし、お客さんも言っているので、1人だけではない。
でも、そんなに1人で何もかも背負わなくてもいいし、こちらを頼ってもいいし、わたし1人じゃどうにもならないし、ただのファンでそれ以上でもそれ以下でもないけれど、とびっきりの笑顔で待ってるファンもいるからねって。
夜中帰ってこない彼氏に一分単位でLINEと電話するメンヘラみたいな内容を、死んだ脳みそフル活用して、5秒くらいで考えた。
『逃げても隠れても必ず次の明日へ どちらを選んでも間違いじゃないから』
ほんの隙間にロックを入れてくるアレンジに魂を感じながら、照明の赤と白のコントラストにすこし目を細めていた。
 
 
 
 
 
 
金井「BIGMAMAです よろしく
わたし(すでに後半戦では?)
 
金井くんの第一声。先にネタバレすると、この日は二言しか話さなかった。
メンタルお豆腐時代に、BIGMAMAだけに会いたくて向かった真夏のフェスRUSH BALL、待ちに待ったアクトの神様も言う通りで
「友達に子供ができた。だから、今日は自分のためじゃなくて他の誰かに向けて歌ってみようと思う」と意味のわからない事を得意げにお話していた金井政人さんはどこへ。
眉を寄せて泣きそうな顔で歌う金井政人さんはいずこへ。
 
でもサビでは手を挙げて人差し指立ててくるくるしていたし、出だしのベースメロディは振ってた。
曲の間奏では、カッキーが金井を誘い、向かい合って弾く からの リアドも混ぜて3人で向かい合って弾くという、この日一番の微笑ましいコーナー。
カッキーなんて白い歯が見えるまで笑っていて胸が締め付けられた。
金井とは言うと、1人でドラムとベースの間で飛び跳ねながら一回転したり、ギターヒーロー柿沼広也のロングオブロングギーソロ中、まおちゃんにふらふら寄って両手のひらでアクションおこしたり
そこから、5人が合わせて再びチャイコフスキーが始まるのは神秘だと思う。
音も光景も。世界百景に記載されてもいい。
でもラスト、イェぇイィ~!は短かった気がする。
 
 
 
 
ファビュラフィビュラ
この曲、超すき!好きの安売りセールだけど、すきです!
ギターぶら下げていつも通りジェスチャーする金井。
 
どのタイミングか、忘れたけれど、後半戦、薄いジャケット一枚脱いでドラマーと同じくタンクトップ姿の金井政人さん。11月末ですぜ。
流石は、皮肉かと思われるほどに永遠のネクストブレイクアーティストと呼ばれるロックバンドのボーカリスト!溢れ出す…オーラ……!は、無く。
細い。
原因はわからないが、異様な発汗量だったのは、PA席の真横からでもよく分かった。
え?どうやってジャケット脱いだか気になります?もぅ〜!仕方がないなぁ〜! 
 
普通でした。でも素早かった。
巻いてたスカーフがスカートに見えてきて、金井自身がそっとイジって伸ばすもはやりスカート。
 
 
 
服の話はここまでにして。
先ほどの禁止リスト掲載行為に『目が合わない』を追加しておいてください。
武道館も前半は目を瞑ってたし、金井自体目を瞑って歌うことが多いけれど、そういう意味じゃなくて。
彼、客のこと見てる?
何か違うこと考えてない?
そう捉えてしまってもおかしくないライブだった。
ウォウウォウ煽りは今回もなし。その分メンバーが立ち上がったり手を挙げたりしてオーディエンスを誘い湧かす。
このまま、金井が煽らないスタンスで行くのなら、あの武道館公演の絶叫はすごく意味を持つと思う。でも喉が潰れている時に煽り行為は禁物って言うし。いつかまた聴けるといいな。
『正直者は何を見るかって?バカか 痛い目さ』
『信じるものは救われるかって? 足元ご注意』

 ここのジェスチャーすきなんですよね。

ラストの声が上がるところは、不安定さもあった。歌声は、このセットリストとすると、全曲インパクトに欠けていたかもしれない。
金井以外のメンバーは演奏も表情も良かった。安井さんなんて、ノリノリだった。
 
 
 
 
 
 
荒狂曲"シンセカイ"
金井「次でラストです。BIGMAMAでした。ありがとうございました。お連れしましょう シンセカイヘ!
この世で一番恥ずかしくて、でもこの世で一番イケてる煽り。全細胞が欲していた言葉。機嫌が悪いと無口になる彼から投げられた唯一の言葉。やっぱり小っ恥ずかしいけれど、嬉しかった。
満足。
 
 
そのまま演奏が終わり、一人ステージに残った金井は深々とお辞儀
 
 
 
 
 
 
BIGMAMAのライブは、良かった。
前日にUNISON SQUARE GARDENという最強無敵集団の研ぎ澄まされたノンストップフルボッコライブを見たからかもしれないが、必要最低限だけ持ってきた、はっきり言えばあっさりしたライブ、それでも大音量で鳴っている音はド派手なライブで、度肝を抜かれた。
ステージへ持ってくるものは、最高級の音楽だけでいい。
私たちが持って帰るものも、自分のキャパに合った音楽だけでいい
時々溢れかえって大事故が起きるけどね。
 
 
 
わたしは、パーティしにライブへ来たわけじゃないし、歌を歌いに来たわけじゃない。
毎日同じ制服着て同じ机に座って同じシャーペンで規則正しく学んでいる、それしかすることの無い一つの世界から抜け出したくて、ここへ来た。
みんなと何かするのが苦手で、でも変に愛想は良くて、コミュニケーションは取れてしまって、1人ぼっちにはなりたくなくて、どこで間違えたのかなぁと思っちゃう自分を、それでも肯定して欲しくてここへ来た。
この日も、色々なバンドのライブを見たけれど、モヤモヤが増えてく一方で、そんな気持ちが音符一つでスカッと晴れるような、BIGMAMAの名刺代わりには丁度いいゴリゴリロックなセットリストでかっこよかった。
   
 
ボーカルが歌いながら撮った写真一枚じゃなくて、記憶として、覚えておきたい。そう思って書いてると、あーら、長い長い。
 
 
 
 
 
 
 
ここからは余談。
金井の絶賛絶不調モードの原因はどこにあるのかを考えてみた。
ポリープ等の体内的要因を初め、レーベルが変わるに当たっての人間関係的要因、無駄なエゴサーチからの精神的要因。
(また)メンヘラと付き合い始めた も考えた、が、彼の恋愛事情は割とどうでもいい。
見ず知らずの女子のために作った、過去のアルバム達を泣きながら聞いているわたしが言うのも変だが。
そう。わたしは金井政人ではないので、基本的に、全てどうでもいい。
手術でもライブでもして、また立ち直った時に、すこし自虐や自身が気付かない程度のひねくれを混ぜながらいい曲にしてくれて、ツアーを回ってくれたら、それでいい。
金井くんも、辛くなれば、BIGMAMAを聞くといいよ。すごくいい曲たちばかりだから。
 
しかし、気になるものは追求したくなるのが人間の性。
家へ帰ってJAPANの金井政人2万字インタビューを読み直した。わたしは「君がまたブラウスのボタンを留めるまで」という四枚目のアルバムが好きなのだが、このインタビューの影響がかなり大きい。
 
自分自身の生に関しては無頓着だよね
そうですね。俺周りの人が死ぬのを見たくないから、自分が先に死にたいですもん。
いつかは自分の生そのものを見つめなきゃいけない時がこれから来るんじゃないかなと思うんだよね
うん

 ROCK’IN JAPAN 2012年2月号

 
腑に落ちた。
金井政人という存在を儚いと感じるのは、どうやら正解らしい。
もしかすると 彼はいま、その真っ最中なのかもしれない。
 
 
 
死なないでね。
わたしからは、それだけ。
ライブハウスでみるBIGMAMAのライブは、とてもかっこよかったです!