最高ロマン
最高な1年だった。
辛いことも、腹立つことも、たくさんあったはずの1年。
言いきれないのは、寝れば忘れるスーパーポジティブガールなのであまり覚えていないから。
楽しかったことは、覚えている。
誕生日に作ってもらったお好み焼きが美味しかったとか、毎週金曜日に友達とケーキ屋めぐりして5件目が一番美味しかったとか、水餃子でやけどしたけど とんでもなく美味しかったとか。
美味しいものたくさん食べた年でしたね。
あとは、広島で出会った、5人組のお姉さんと、半年後 福岡でばったり再会したりとか。
2017年は 特に、人に恵れたとおもう
本当は個人個人にお礼を伝えたいが、ありがとうございました。
そして、これからも、よろしくお願いします。
出演者
そんなわけで「あ〜、楽しかった!」と幕を閉じた2017年の最後の1日についてのお話。
遡ること数年前。
ユニゾンを好きになってから、しばらく経った時に、『年越しライブがヤバイ』という話をきいた。
すぐにセットリストを調べると、あれよあれよと短い出演時間にカップリング曲やレア曲が含まれカウントダウンからのデビュー曲のセンチメンタルピリオド。
なんだこの面白いライブは!と その勢いだけで「お母さん、年越しライブに行きたい!」と、勇気を振り絞ったお願いは見事、無視という結果に終わった。
しかし、懲りずに何度も言い続けると「高校三年生になったらな」と人参を銀杏形に切りながら返事が返ってきた。
そんなこと、父はインフルエンザで兄弟3人、全員家を留守にして一人のんびり年を越した母に伝えても忘れているだろうが、この言葉に人生を捧げた娘は、どうすれば高校三年生に年越しライブへ行けるかを逆算し、それなりに やるべきことをやった。
でも、去年はまさかのノーライブ、ノーミュージック。
前日のCDJのセットリストに肩を落としながら、翌年へ入った。
カウントダウンの瞬間は寝ていた。
そして、今まで出演、カウントダウンとしてきたイベントの出演者が発表されて、ありもしない名前をついつい探してしていた矢先に、特大朗報。
「the pillows主催のカウントダウンイベントにUNISON SQUARE GARDENの出演決定!」
神様はいる。いなくても、いる。ここは私の現在地だ。
やっと夢が叶う時がきた。しかもベストなタイミング、ベストなメンバー。
行くしか無い。
行ってきた。
年越しは家にいないと告げると、
母は「は〜い」
父も「言ってらっしゃい」
電話越しの祖母にも「は〜い」と、ご陽気な返事が返ってきて。
軽すぎるくらいで心配になる家族でよかった。
いつもありがとうございます。
他人からすれば小さい夢かもしれないけれど、わたしからすれば念願の、悲願の、すきなアーティストとすきな音楽を浴びながらの年越しは 最高 以外の言葉が見つからなかった。
東京に来てもなおマクド、年越しでもなおマクド。と笑いながら、
連番相手のUNISON SQUARE GARDENとBIGMAMAが好きな奇跡みたいな存在のお姉さんとナゲットを口に運び終えてから、会場へ向かう。
ニュースで見た火事現場とか、ぶつかりまくる人混みとか、意外と外国人しかいないとか、色々と現実的すぎて、めずらしく夢とは思わなかったな。
ワクワクの方が強かったし、年越し独特のバカみたいな雰囲気が楽しかった。
クロークに預けて、いざ会場。
噂には聞いていたが邪魔すぎる柱が2本と、数席の二階。
不思議な会場だったけれど、場所を決めてお喋りタイム。
今年、に限らず数年貯めた日頃の鬱憤を口に出して盛り上がっていると、ステージにハイボール?(お酒分からない)を持ったさわおさん。
「二日酔いだけど」と言いながらも、瓶に口をつけてグビグビと。ロックだね!
開会宣言からの1組目
ダイナマイト☆ナオキ
さわおさん曰く
「すぐ飽きたんだけど、また見たくなって。これはお笑い枠です。でもギターの腕はあります」とのこと。
なんじゃそりゃとステージを見ていると
ふざけきったSEにリズム合わせて髪がパサパサのおじさんが登場。
いきなり口から酒を吹く。
歌詞がぶっとんだり、MCグダったり、MCで言い忘れてたことを次のMCで「これ言い忘れてたんだけど」と喋りスベったりで散々だったが、残念さとは離れたギター技術がギャップすぎて超面白い。
ずっと手を叩きながら爆笑してた。
挨拶は素晴らしいね!って曲とおっぱいを揉みたいという曲と仕事行きたくない曲。
最近のバンドでよくあるクソダサジャンルかと思えば、それ以下のクオリティでの提供。
でも紹介通り ギターだけは、めちゃくちゃにかっこいい。
笑えないくらいかっこいい。まさに、ロックでヒーローだった。
「ツイッターとかどうかな?って思ったけど、始めちゃった」とライブ中のカミングアウト。
覗いてみればギターの講師さんらしい。
そりゃ上手いよ!
「好きだけど、すきだけど物販買う程じゃない」と悩める心を打ち明けた後に「またBUPPANで(また物販で!)」と言葉を残し、ライブを終えた。
おじさんめちゃイケてるね!楽しかった!
続いて。
シュリスペロイフ
「僕達はさわおさんに激推しられています。それだけです。」と遠慮がちに名乗る。
ダイナマイト☆ナオキ後のライブのやりにくさからは考えられないほど、しっとりした曲にじんわりと心を染められる歌声。
しっかりと、空気を変えて自分達の世界に お客さんを連れ込んでいた。
メンバーの年齢が一見バラバラで、経歴がとても気になった。
「\&★#@です」
曲名は聞き取れたけど、バンド名が聞き取れなくて。
シュリスペロイフ。
覚えられるかな。
「気持ちのこもってない『ありがとう』は言わない」
MCで話していたが、ガール演奏後ちゃっかり「ありがとう」と口にするボーカルさん。
続いて
THE BOHEMIANS
待ち時間、セットされる機材を見ながら「ピアノがいるバンドは最強」とお話をしていた。話が広がり、最終的に「いやDJじゃない?」に変わり「SEKAI NO OWARI最強じゃん!」に完結しました。
一言でいえば、めっっっっっっちゃくちゃ、かっこいい!!
つが6個も入っちゃうくらい。
音一つ聞いた瞬間に、好きだと思った。
カバーだから曲はさておき、本人達の持っている唯一無二な雰囲気や、ライブの見せ方や、楽しみ方。
あんな化粧ガッツリした美人さんがレトロな曲を歌ってたら、そりゃ、もう。
好きですよ。
2曲目は作詞作曲家さわおさんらしく、個人的には一番好みだった。
外見からは想像出来ないメロディのキャッチャーさとノスタルジックさ。
演奏レベルが高かったし、「この人たち なんか楽しそう!」からライブがスタートしたのも、魅力だった。
ボーカルのパンダさんがPAさんにボリューム上げてサインを出しすぎて、音のバランスが乱れてたのは惜しかった。
ピアノが聞こえなくなって、悲しかった。
「もういいでしょ、the pillowsのカバー、作詞作曲山中さわおで。満足したでしょ。よっしゃあ、俺らの曲やるぞ」といいつつも、プロデュースby山中さわお曲。
あの顔、あの衣装で、レトロチックでチラ見のポップな楽曲はズルいんですよ。
でもやってることは当たり前にロックンロール。
演奏しているベースの人がとっても楽しそうで、口ずさんだり、出来るだけ近くまで来てくれたり。
自然に体も揺れるし、音楽に満たされるし、楽しかった。
曲がかっこよくてライブもかっこいい、イカしたロックンロールだった。
音を楽しむという簡単そうで難しいハードルを余裕綽々で飛び越えたバンド。
『君の最悪な人生のBGM!』
セットリストなどごちゃごちゃで申し訳がないが、GIRLS(ボーイズ)も選べないくらい良い瞬間の連続で楽しかった。
ギターの人とボーカルの人が1本のマイクで歌ってるのも盛り上がったし、カッケェ!と。
それはそれはカッコがよかった。
「俺らの次がUNISON SQUARE GARDENだから、ファンの人達前来いよ!覚悟しろよ!」→「あれ、あんまり来ないね」
ママさん世代が詰めに行くのを眺めながら、その場待機。
自分のスペース作って思い切り遊んでたからね。
いやぁ、やべぇもん見てしまった。
UNISON SQUARE GARDEN
やべぇもんのあとにやべぇもん!
実は、当日のスタートバンドがボヘミアンズだったらしいが、
本人達が「この日最大のゲスト人気バンドのUNISON SQUARE GARDENを目当てにしたオーディエンスの皆々様を、直で掻っ攫いたいのでユニゾンの出番の直前でやらせてください」とお願いしたそうで。
たった今知ったが、よりボヘミアンズの好感度が上がった。
もちろん、掻っ攫われました。いやぁ、やられた。
チューニングを念入りに行うスタッフとたかおさん。
バスドラムにいつものロゴは無く、茶色い淵にYAMAHAの文字。
何度もスネアのチューニングをして、シンバルの位置を確認する。
若干斜めになったドラムセットで、いつもとは違うバスドラとフロアタムを念入りに調節するたかおさんに、後ろのひとが「意味無いって!はよライブしよ!念入りすぎやろ!」とでかい声で言っていたのですが、ライブをみて、その抜かりないこだわりが作り出した魂のドラムに惚れてくれてたらいいな。
— かき氷 (@hakohakoniwani) 2017年12月31日
どうしてもいいたかった。
世の中には緻密に作り上げた芸術作品に心を震わせる変人もいるのです!そう、目の前に!と。
どうぞ気の済むまでチェックお願いします。
余談中の余談だが、たかおさんドリンクは珍しくペットボトルのお水でした。
そこから田淵さん、斎藤さんと続けてチューニング。
目もくれずに、お隣にいた仲良しさんと「わたしは黄昏インザスパイと、箱庭ロックショーを聞きにはるばる来ました」と謎のドヤ顔。
「じゃ、このままやります」暗転もせずに緊張感の無いまま始まるあの曲。
ランナーズハイリプライズ
楽しいよねぇ。
うん、楽しいねぇ!
『君の奏でた文字が重力を操り凸凹道をフラットにする』
2017年1月26日にZepp Diver Cityで初めて聞いた時に爆笑した。
「オマージュ…いや、パクり」と笑いながら話す斎藤さんと、照れくさそうに笑う田淵さん。
年の始まりがこのライブで年の終わりは、12月31日。
本人達は至って普通を装っているけれど、なんてロマンチックなんだ。
湧き上がる手拍子にミディアムテンポを奏でながら満足そうに微笑むたかおさん。
ライブハウスで、見たかったの。
絶対楽しいと思ったの。蒸し暑い空気に埋もれて、近すぎるステージから音を浴びると絶対に楽しいと思ってた。
分かってたけど、分かってたけど、楽しかった。
数無い照明も、5本使ってオレンジを照らせば 明るくなるもので、ボヤけたスモークと光が混ざって綺麗だった。
ワールドワイドスーパーガール
タンっ!
2017年、優勝です!おめでとうございます!
対バンやらで披露される度にハンカチ噛む曲代表。
2015年のRADIO CRAZYでも聞いたし、年末出没率が高いのかな。
1年の総締めには最適。
何度この曲を聞きながら、登りきれない坂を自転車で漕いだか!
良い子はマネしちゃだめだよ!
人生をぶちアゲるには、ワールドワイドスーパーガールとピストルギャラクシーが必需品。
好きの次元が違う。
熱々の音がぶつかり合って混ざり合い、予期しなかった化学反応の起きるUNISON SQUARE GARDENの音楽とライブの最強さと、音楽を武装した自分の最強さを自覚する瞬間。
ナルシスト野郎なので、この曲を聞いてる自分が大好き。
わたしの位置からは、頑張らないと斎藤さんが見えなかったので頑張った。
楽しそうでした。
『Yeah!ってな感じでもうずっと目の当たりにしているもんで』
はやり、事件が発生。
左手をベースから離し、頭の上でうさ耳ポーズ。
短いバージョンだけど、2回クイクイと。
腐った目のわたしにはポーズの意図が見えないが、可愛いので100点!
チャンチャンチャン\ワァ/
チャンチャンチャン\ワワーイ/
チャンチャンチャンチャンチャンチャン\スパガール/の時、たぶちさんの首振りもとてもかわいかった。
32歳のバンドマンに可愛いという言葉が正しいのか分からないが、既に汗でビシャビシャの髪を振り回していた。
自分からみて、右→正面→上 をリズムよく行ったり来たりでブンブンと。
左にはいかないんだ。
楽しすぎて記憶がぶっ飛んでいる。
invisible sensation
自転を急かして早365日が終了、2018年も優勝!
2017年ベストソングランキングを10%roll,10%romanceに捧げたが、グラッと揺らぐ高らかに空気の掴み具合。
ツアー以外で聞くのが初めてで。
セットリストばれになるから控えるが、曲の位置的に、この日の全てを持っていかれた。
1年間で4曲リリースして、スッキリとした爽快感ロックSilent Libre Mirageでも、曲が繋ぎやすいポップで弾ける10%roll,10%romanceでも、勢いの止まらない突き抜けるfake town babyでもなく、invisible sensationを選んだセンスに大拍手。
シングル枠争奪戦を見事勝ち抜いたinvisible sensationさん、お疲れ様です。
ライブで見る度に、ますます好きになる。
家でジッと曲を聞いたり、ラジオから聞いたり、帰り道に1日を思い出して聞いたり、うどん屋さんの有線で聞いたりしたけれど、最後はライブだ。
色んなバージョンのライブをみて、たくさん隠された技術や表情を受け取って。
正解に導かれるように音楽の歩みは止まらない。
ツアーではテンポが遅く、まだ確実性を追求していたのだろう。
しかし、第一段階はクリア。
テンポアップで理想の状態。
初めて聞いた時から、invisible sensationが好きすぎて、曲に含まれたキラキラ具合が上手く引き出せていないツアーの演奏には少し落ち込んでいた。
その変わりに完成度の高かった10%roll,10%romanceを1位にしたが、彼らは早速テンポを上げてきた。
いよいよ困ったぞ。
大晦日に、こっそりランキングを変更した。最後まで何があるか分からない。
この曲に関しては、何が好きかと聞かれても「全部」と答えてしまうのが問題だったが、やはり演奏している姿が好きなのだと。
『だから、生きてほしい!』
言葉を収集するようなドラムのタカトンを、叩きながら口パクするたかおさん。
いつもより、真っ直ぐオーディエンスを見ていた気がする。
「(シャン)」
「え、あ、ちょっと、」
たかおさんと斎藤さんで謎のグダり
箱庭ロックショー
「よっしゃあああああああああ!!!!よっっっっ、しゃあああああああああ!」と聞こえていたら、わたしの声です。すみません。
どれくらい箱庭ロックショー待ち望んでいたと思います?
正解は、ミスったシャン1発で察するほどです。
2019年も、頑張れちゃうぞ!
2年先まで保証を付けたバンド、すごい。
ステータスとして使用しているLINEmusicはただいま、この曲でございます。D.Astyle。
ドラムが史上最高に美しい曲。
『小さな箱庭だってほら無限を解き放って』
ユニゾンを小さなライブハウスで見たのが、2017年初だった。
田淵のいう「お近くの会場で」を律儀に守っていると、行くタイミングを逃した。
近さとか、遠さとかほどよくやろうぜと軽く考えていたが、Zepp規模で見すぎると少しは寂しくなる。
とにかく楽しかった。
フレーズ繰り返しの時、たかおさんがずっと田淵の方向いて遊ぼうアピールしてて、たぶちも気付いてたから少し弾き合いからの、また前を向き直したのに、たかおさんがまだ遊ぼう〜ってアピールして、そこからめちゃくちゃかましあっていた。
ドラムのチキチーからのチキチキチキチキチーありがとうございました。
手数の豊富な視覚的にも楽しい鈴木貴雄さんのドラムとして、一番世界に広めたい曲。
箱庭ロックショーからドラムが、たかおさんのことが、好きになったと言っても過言ではない。
『変わらない世界で切り開いて行く 振動、止ないマイクロフォン』
好きな音楽を、信じてきてよかった。
好きな音楽を、好きなままでいられてよかった。
好きな音楽を、好きなままでいられるように たくさんワクワクを作ってくれるバンドでよかった。
今日、この場所にいれてよかった。
ドラムセットが若干右上がりの斜めになっていて、田淵側で見ていたわたしには、いつもとは違うドラムセットで がら空きの(自分から見て)左側から、ハイハットもスネアもフロアタムもよく見えてテンションが上がった。
スネアが面までよく見えるってレアすぎる。
オリオンをなぞる
やる思ったらやらんのかい(ツアー)、やる思ったらやらんのかい(ツアー)、やらん思ったらやるんか〜い(年越しイベント)!
相変わらずのいい曲。
決まり文句じゃなくて、ライブで予期せぬタイミングで いきなり聞く度に、本気で思っている。
個人的にはトップ2 シングルが一夜で聞けてしまった贅沢感。
オリオンをなぞるとinvisible sensationは同じジャンルに入り、同時召喚は死人が出ると前々から思っていたのに。企みに感謝。
「オリオンをなぞるが一番好きなんですよね。」とライブ前に、連番のお姉さんに言うと「いいよね!あれ!」と。
ユニゾンのファンは、オリオンをなぞるが一番でも、例え一番じゃなくても、ヒット曲だからという理由で線を引いてしまわずに「いい曲」と分かりきってる所が頼もしい。
だからこそ好き。離れていても、ライブで演奏すると盛り上がるのも好き。
年の瀬に時間を作ってライブハウスへ足を運ぶ皆さんだから、それはそれは反応が良くてこちらも嬉しかった。
半年ぶりになぞったオリオンは最高でした。
『ごきげんよう どうかしたんだろう』
この時点で気持ちの昂りが最高潮。6月ぶりですね。会いたかったです。
『退屈ガール恵まれたいのかい 判定は審議の連続で』
それでも1年間、すごく楽しかった。いま楽しくなった。
『軽くテンションMAX』
挙げたらキリがないけれど。
音楽と会話をするように感情が加速していく。
もちろん全部すきで。田淵さんのグーパンチもぜんぶぜんぶ大切で。
『昨日までをちゃんと愛して 見たことない景色を見るよ』
1年間、お疲れ様でした。これからも頑張っちゃうからね!
シュガーソングとビターステップ
チューニングでヘッドホンの確認もしてたから、夜な夜なとの二択でしたが、こちら。
あ〜、楽しい!
昔懐かし田淵ステップで、小刻みに足を器用に動かし斎藤さん側へ。
ようやく空いたステージからよく見えるたかおさん。
こらこら!決して田淵さんが邪魔だったわけじゃないよ!
戻りはバックで。ちゃんと見えてる?大丈夫?
確認しながら、かなりのスピードを出して、スピーカースレスレ急半回転で体制を整える。
危ないなら動かなければいいのに、と思うが12月31日まで絶好調に大暴れ田淵さんに楽しませてもらった。
間奏で、距離的に一番遠いシンバルの手前じゃなくて奥側を、腕伸ばしてカンカン叩くたかおさんかっこよかった。
ステック回しが出る出る。
時空まで味方に付けた たかおさんの、少しゆっくりめのスティック回しが大好きです。
crazy birthday
ご褒美。
弱そうに見えたので戦ってみたら、すごくすごく強くてこちらがボコボコなラスボス感。
イントロドンでもしてるかのように、ギターのジャジャだけ、歓声が湧き、オーディエンスの手や拳が一斉に挙がり、ボルテージが最高潮。
それぞれ住まいも年齢も性別も、もちろん人生が違うけど、たった一曲で盛り上がれるのは、かっこいい。
みなさん、1年間お疲れ様でした。
箱庭ロックショーやワールドワイドスーパーガールと同じく、2年ぶり。
演奏はしてたけどタイミングが合わず合わずで、大晦日にドドンと。
福袋買ったら、ずっと欲しかったコートもトレーナーもピアスも入ってたような気分。
田淵『★\:\#@'$〜!叫んでみよう、せーーーーーの!!』
1年間に、文句無し!
ユニゾンの出番が次と知った瞬間に、「すいません」と声をかけながら空いてない空間(もはや空いてないので空間ではない)こじ開けて目の前に入ってきた非常識な図々しい女性や、かなり揉まれる場所にいるのにロングでチリチリヘアー髪の毛を括らない女性、先ほどのチューニング巻けと野次飛ばした人の分も叫んできた。ライブで大声出すなんて久しぶり。不良になっちゃったね。
斎藤さん側へぴょこぴょこ遊びに行き、斎藤さんの周りをグルグルとむやみやたらに回り、後ろから顔を出してもスルーの彼に、いよいよ背後から近づく怪しすぎる田淵さん。
完全に無視されてた。
いつか振り向いてくれる日がくるといいね。
そして、気になっていたドラムのスネア問題がさらに深みを増した。
スネアの手元が丸見えなので、イントロのタン、タンタタン…伝わらないのは分かっています。
でも、この有り得ない短さに3音入る仕組みがどうも不思議で。
場違いハミングバードの、オープンハイハットになった瞬間ばかりに気を取られるのと、同じ仕組み。
タンタタン、この目で見るには目の前のシンバルも叩きながらなので、左手だけで強弱つけながら勢いでリズムをハメているように見えた。
でも現実的に左右左のような気もしなくはない。二度とないチャンスでも早すぎて見えなかったので、さすがたかおさん ということで。
『白目で見るお前の顔こそが全然笑えるぞ』
アハハ!とオーディエンスを指さした田淵さんに、全員が「わたしだ!」と思ったはず。
『良いお年を!』
2017年ラスト胸トントンからのグッたかおさん。
「楽しかった!」
無事はぐれた連番お姉さんと再会を果たし、お互いの第一声がこれ。「箱庭ロックショーのために東京へきた」「crazy birthdayで終わるライブは別格」などと理由の分からない願いを口からボロボロ吐いていた4時間後、しっかり叶えられていて、ニヤけが止まらない。
ドリンクを交換して邪魔にならないよう配慮しながら、ドリンクカウンターの左端でゆっくりとする。
ドリンク交換前にみゆさん、後から知ったけれどみかっけさん、さちさんとお会いしてお喋りして。
やみさんも声かけてくださって。
いつも通りで安心。オレンジジュースを貰って一気に飲み干す。
一息つく間もないまま、次のバンドへ。
noodles
かっこいい!
理想のかっこいいが、ここにある。
最後列でゆっくりと見ていたせいで、柱が視界の邪魔をしてステージは全く見えなかったが、上がりきったテンションと、オレンジジュースによって復活した体力がどんどん音楽を欲する。
どこか哀愁のある歌声が、特に気持ちよかった。
早くも遅くもなく、丁度いいポイントで攻めてくる音に体を揺らしながら楽しんでいた。
曲が終わる度に口にする「ありがとう」の声の可愛さにキュンとした。
これぞギャップだ。
この日のライブは、お目当てだったはずのUNISON SQUARE GARDENとthe pillows以外のアーティストも良くて、勿体ないくらいの時間だった。
さすがthe pillowsが呼ぶだけある。
19時30分開演はさすがに飽きるだろう、と思っていた自分も終始ノリノリだった。
そして、ユニゾンのライブが1発目じゃなかったのも理由の一つかもしれない。
先ほど言ったボヘミアンズの気遣いや、それに対して「分かった。じゃあ、シュリスペロイフ始まりもアレだし、ダイナマイト☆ナオキ呼ぶね」とお呼び出しされたダイナマイト☆ナオキさんも、お呼び出ししたさわおさんも、大忙しの年末にこのイベントへ出演出来るように手配したユニゾンスタッフさんも、それぞれの試行錯誤が積み重なって特別な日になったのだと思う。
ありがとうございます。
それぞれの音楽で繋がれていくライブに、感動させられっぱなしの時間だった。
しばらくのMUSICVIDEO大会
出演順に流れていくMVにそわそわする。
「invisible sensationに一票」
「そこは10%roll,10%romanceでしょ」
なんて言い合いも虚しく普通にスルー。
フルで動画サイトにもアップしてないし、事務所的な問題かな。
ドキドキしながらトリのthe pillowsを待つ。
「ちょっと、ちょっと、隣…みて……」
おっとここで、あと1時間で終わる2017年最大の事件が発生。
大事件だ。
勃発中だ!逃げろ!!
でも、どこへ。
連番お姉さんに教えられた方向へ目を向けると、目の前には先ほどまで大暴れベーシストとして、輝かしいステージに立っていたあのお方。
乾ききっていない髪の毛が後ろのパーマによって、よりふわふわ状態で。
人の多い会場、もたれかかることの可能なドリンクカウンター、目の前の田淵さん。
逃げようにも逃げられない。
ご友人とノロノロとやってきて、「ここにする?」「ここでみよう」と私達がライブ前、儀式のように行う場所確認をあの田淵さんもやっている。
それがおかしくて、でもどこか安心して 爆笑していた。
ワーとかキャーより、ひたすら笑った。
その距離一メートルもない目の前に、田淵さんがいて。
一つ言いたい事がある。
対バンなどで、対バン相手がライブしてる時にわざわざ二階席確認して、そのライブを見ているユニゾンのことを事細かに話する人は大嫌いだ。
苦手の域を超えた。
とても嫌いだ。許せない。
アーティストがライブをしているのに、ステージが目をそらせる神経が理解できない。
そうして面倒臭い自分の信念を突き通していたご褒美かしら?なんてね。
もしも、普段のライブでばったりなんてことがあったら、逃げたり後悔したりするだろうが、大晦日だしthe pillowsだし。
今日くらい、いいよね!とその場で鑑賞。
田淵さん、終始どえらく可愛い。
目の前にライブキッズがいるぜ!と思えば先程までベース持って乱れまくってたあの人。驚き。
しかし、the pillowsのライブが始まれば他人など消えてしまう世界なので、ライブ中の田淵は細かくは見ていないし 知らないが、とにかく、彼も彼なりの楽しみ方があるんだと思う。
笑った理由が、その「楽しみ方」で。
もちろん、どこぞのインターネットの人達みたいにバカにしてないよ。
わたしがUNISON SQUARE GARDENのライブをみるのと同じテンションで、田淵さんはthe pillowsを見ていて。
目の輝き、体の動かし方、エアドラム、どの曲が来ても嬉しさで飛び跳ねる など。
極めつけはイントロドン。
「♪〜」
「っしゃああ!!!きたぁああ!!2年ぶり!!!!!」(声がデカいから聞こえる)
わずか0.5秒。大ジャンプ付き。
本当にthe pillowsが好きなのがバシバシと伝わった。
純粋に大好きなライブを見ている姿にシンパシーを感じたし、しっかりと自分のバンドでも同じ光景を作り上げていることに、少し感動してしまったりもした。
だって私も好きなイントロランキング2位のシャンデリアワルツでは「っしゃあああ!きたぁああああ!!!!」と飛ぶし、それこそ、箱庭ロックショーなど来たら「っしゃあああ!きたぁああ!2年ぶり!!!」と叫ぶ。というか、叫んだ。
その後、我に返り、恥ずかしさと懺悔で身を小さくする までがワンセット。
色々とレアすぎるイベントが発生したが、大晦日マジックということで、稀にある幸福としてこれからもひっそりと生きます。
1年間がんばってきてよかった。
the pillows
一年かけて聞き倒した。
忘れないようにセットリスト
Advice
I think I can
インスタントミュージック
Blues Drive Monsw
この世の果てまで
WAITING AT THE BUSSTOP
カウントダウン
LITTLE BUSTERS
その未来は今
Funny Bunny
サードアイ
ハイブリッドレインボウ
locomotion,more!more!
アンコール
RUNNERS HIGH
ダブルアンコール
About a Rock'n'Roll Band
2017年は、個人的にthe pillowsとGRAPEVINEの年だった。
1stアルバムから最新アルバムまで。嘘です。
忙しくて、最新だけは聞けなかった。でも音源を揃えて、たくさん聞いた。
田淵さんと柱に遮られたステージは諦めて、鳴り響く音楽に酔って体を揺らして、LITTLE BUSTERSのコールやlocomotion,more!more!のカウントをしていた。
楽しい。ライブに足を運ぶようになって3年、時々忘れてしまう「音楽ってこんなに楽しいんだ」という初期衝動を再確認したライブだった。
姿が見えなくても音だけで胸が擽られて体が動き出して、止まらなくなって。
初めての感覚だった。
みかっけさんからクラッカーをいただき、カウントダウン。
2分前にステージへ登場する出演者。
好きなロックバンドと、好きな音楽を聞きながら年を越せるって、なんて楽しいんだろうと、夢が叶うことへのワクワクでいっぱいだった。
一番需要高そうなのに何故か黒いiPhoneで撮影係の斎藤さんと「全然話聞いてないね」とさわおさんにつっこまれる田淵さんとニコニコたかおさん。
柱から逃れた斎藤さんしか見えなかったけれど、客席をぐるっと180度動画撮っていて、いつどこでそんなパリピみたいなこと覚えたのかな、と。
谷中さん効果かな。
途中で、何故かこっそりと田淵さんばかり撮ってたのが面白かった。
『10.9.8.7.6.5.4.3.2.1!Happy new year !』
クラッカーを鳴らしてお祝いをする。
楽しい、楽しすぎるぞ。
いつもは何気なく過ぎてく0時0分もこの日ばかりは全国各地で特別で、そして、わたしはもっと特別な日で。
とても幸せだった。
出演者を巻き込んでLITTLE BUSTERS。
『同じドアをノックしたい この声が聞こえたら飛び出して』
案の定、柱に邪魔され見えない田淵リサイタル。
ライブ後に、仲バチバチバンドUNISON SQUARE GARDENが田淵さんを真ん中にして肩を組んでいたという とんでもない情報を耳にして。
そんなことがあるのだな。生きてたらいいことあるな。楽しいな。
そのままアンコール、ダブルアンコールと見届けてライブが終わる。
長時間だったが、トータル体感時間が3分で、疲労感より満足感が勝った。
素晴らしい夜だった。
アンコール前に「ちょっと…」とまた慎重な顔で携帯の画面を見せてくる連番お姉さん。
なんやなんやと見てみると。
『ニューアルバム「MODE MOOD MODE」発売決定!ツアー決定!』
正直に言うと、ライブが楽しすぎて、なんのことか把握出来なかった。
頭がポンコツなので、一周まわりBIGMAMAの話だと思っていて。
何故か「えぇ、新曲(PopcornStar)やっと聴けるんですね」「ツアー大阪城ホール?埋まります?武道館もギリギリでしたよね」「1年ぶりですね」「あれ、ツアーまた増えたのですか」とUNISON SQUARE GARDENとBIGMAMAの程よい共通点ばかりあげては無駄に噛み合ってしまう会話。
ダブルアンコールの時に「あの、これ、UNISON SQUARE GARDENやで?」と言われて「ええ〜〜〜!?」と。
当たり前に、驚く。
BIGMAMAのことだと思い会話していたアルバムの話やツアーの話が、今さっきまでライブしていたUNISON SQUARE GARDENの話だったなんて。
なんせ、発売が早い。
終わったはずの楽しみが、また増えてしまった。
こうしてロックバンドは続いて行くのですね、斎藤さん!
みゆさんと合流して、アルバム発売を直接言ってしまうのも嫌だったので「携帯、とにかく、携帯、USGinfo見てください!」と急かして、3人の仰天する顔を見ながらニヤけてしまい。
いぬいちゃんにも同じ手法で声をかけて。お騒がせしました。
こうして全国各地から集まった物好き達は、それぞれの場所へ帰り、新年の挨拶を済ませて、また仕事や勉強に務めるけれど、また楽しみがある。
それだけでどこかソワソワしていて、嬉しそうで、みているこちらも楽しかった。
素敵なプレゼントをありがとう。
2018年もよろしくね。