くうねるところにすむところ

寝て起きて音楽聴いて飯食って

2017

さて!

昨日の入場規制中に何気なく呟いた、スピッツの田村リーダーのツイートが伸びていてヒヤヒヤしていますが、今年もやってまいりましたね。日本レコード大賞

年々、なんだか怪しいにおいのするイベントになっておりますが。

というわけで、わたしもオールザッツ漫才の2周目をキメながら、今年のベストソングを選んでみました。

去年はキュウソネコカミのわかってんだよ でしたが、今年の有終の美を飾るソングはどれでしょうか!


一言では収まりきらなかったコメントを添えて、5位から、どうぞ。

 

 

 

(急に愛想のなくなる文にご注意くださいませ)


5位  

アンノウンマザーグース /ヒトリエ


wowaka 『アンノウン・マザーグース』feat. 初音ミク / wowaka - Unknown Mother-Goose (Official Video) ft. Hatsune Miku

 

ここでは、wowakaではなくヒトリエと紹介させて欲しい。

ある日、「初音ミクとして新曲を投稿しました」と通知が来た。

何年ぶりだろうか。

 


電車ではじめて聞いた。つり革に身を預けて満員電車で、たった1人の空間に導かれた。
機械音と一概にしてしまえば、これ以上の言葉ないのだけれど、「wowaka feat.初音ミク」は他になり得ない 一つの楽器だと思っている。


完全に無機質な個体に 無理やり色と形を付けて感情の渋滞が常に起きているような、エラー寸前の不完全な物質。
『愛』なんてものを知ってしまうとキャパオーバーとアレルギー反応で壊れてしまうと思っていた。

しかし、そこをヒトリエが優しくカバーしてあげて、5人で楽曲を完全にさせる。

 

今年も有難いご縁で、ヒトリエのワンマンライブに行った。

異例のツーデイズ。


冷たかった音楽が、熱を持って。
遠かった音楽が目の前で鳴っていて。
1人だった世界が、約300人のお客さんと4人のメンバーで。
2日目、披露されたこの曲を聞いて 嫌というほど取り憑かれていた空間に、お別れが出来た気がした。
満員電車以上のモッシュの中で、埋もれないように自分の存在意義を叫んで、手にして、見つめて、感じて。
ヒトリエというロックバンドに惚れた瞬間だった。

ボカロ全盛期のニコニコ動画に住んでなかった方々にはポカーンという感じだけど、抱えてた心の悩みぶっ飛ばしてくれた曲。相変わらずの言葉の量。

 

 

 

 

 

 

 

4位  

そしてパレードは続く /LiSA

LiSAの曲には「ライブ映え」という魔力のような仕掛けがある。

 

 

アルバムを繰り返し聞いても、それなりに努力して生きても、センスが分からない曲は分からない。安っぽい曲は安いまま。
そんな常識を覆たのは、界隈に引っ張りだこの鬼才田淵智也による唯一の提供曲、そしてパレードは続く

すみません、わたしの常識はガラクタでしたわ。お手上げです。

 

LiTTLE DEViL PARADEという「LiSAのやりたいこと」の詰め合わせアルバムのラスト。
アコースティックなTODAYから、軽やかなスカが効いた歩みだしたくなるような曲。
個人的にはTODAYが大好きで、アルバムはこの高ぶりで終わって欲しかった中、今までの田淵曲と違ってて、ガッカリしたのも少々あるが、LiSA独自のグッと来るポイントが見つけられなくて。

 

このアルバムではアリーナツアーとホールツアーをきり、2017年もライブまみれにしたLiSA。
神戸ワールド記念ホールでアリーナツアー初日を飾ったが、この曲の使い方が、わたしの理想では無く ますますヘコんだ記憶。
アリーナ規模はしばらく行かないかな。勉強になりました。

 

そこから、しばらく空いてホールツアー。

滋賀のびわ湖ホールで、またご縁のお陰で6列目で拝見。
アリーナツアーでは披露しなかった曲の連チャンで1.2曲目からノックアウト。ズルいよ!
そして、ようやくそしてパレードは続くの良さに気づく。遅いよ!

 

距離感セットリスト関係性、大事。
いいかい、坊や。お姉さんとのお約束だよ。
沢山遊んだ後、遊び疲れた体によく染みる。

終わりが近づいてるけれど、終わりたくないそんなワガママさえも許してくれるような空気で、ステージを相変わらず全力で飛んだり跳ねたりしながら歌声を届けるロックなヒロイン。

 


もしも、田淵がこの景色を想定して楽曲をプレゼントしたのなら、天才だよ。

一年かけて好きになった曲。

 

 

 

 

 

 

 

3位

ヒーローインタビュー  /BIGMAMA


BIGMAMA "ヒーローインタビュー featuring FM802" MV

 

思い出して〜!これ2017年2月発売だから〜!
五年前のアルバムでは?前田敦子卒業と同時に発売では?と疑問に思うほど、今年一番聴き込んだアルバムFabula Fibula。

聞きやすいアルバム大賞2017年」1位だ。

はてさて、ALL RIGHTいつ聞けるのでしょうか。

 

 

話が逸れてしまったが、リード曲としてMVがアップされた曲よりも ラジオでオンエアされていた印象が強くある。
好きなアーティストが固定されてきた現在でも、いまだにラジオは聞く。

ライブの翌日などは特に。

ライブへ行ったアーティストの曲をオンエア後に、「DJもライブに行ってました。」なておこぼれ話も少々楽しみなのだ。

 

 

2017年、BIGMAMAのライブをツアー、フェス、武道館、イベント、フェスでみた。

こんなことになるのなら、ライブハウスのワンマンライブをもう1本くらい見ておけばよかった。

 

前回のイベントブログはこちらから。

 

vxoxi.hateblo.jp

 


ライブでみるヒーローインタビューほど、5人で“BIGMAMA”というバンドを背負ってることを思い知らされる楽曲は無いと思う。

メンバーが金井のことを思い、金井はメンバーのことを思う。

メンバー同士、ロックバンドとオーディエンス同士、ライブに来た全ての人の人生が結束する曲。

 

 

この曲は葬式で流してもらう。同じく2017年、BIGMAMAの虜になりアルバムシングルと半額ずつ出し合った母にだけ 伝えた。

母より長生きはしたいけど、頼むよ。

 

 

 


2位

オレンジに塩コショウ /アカシック


アカシック『オレンジに塩コショウ』

 

2017急上昇アーティスト。
知る人ぞ知る裏通りネオン街の人気店での、隠れトップキャバ嬢に 猛アプローチの末に相手してもらえた気分。

シャンパン?開けちゃう開けちゃう、乾杯〜!と、気がつけばシングル、アルバム、ミニアルバム全て購入済み。
こうしてキャバ嬢は人気をキープ。


音楽好きな母はaiko、わたしはクリープハイプを通ってアカシックというパラダイスにたどり着いた。

血は争えない。

 

いつもならば作詞理姫、作曲奥脇達也だが、aikoが生放送音楽番組で紹介するなどで、ヒットした8ミリフィルム同様に作詞作曲理姫が担当し、 リリースされたアカシック二枚目のシングル。

真夏の太陽と青い海を感じさせ、夏独特の気だるさと湿度はあるが ピアノの効いた弾けるサウンド。

BPMはそれほどで、勢いは無いが 音の至るところに隠された夏へのヒントを手探りに曲が展開していく。
そして、シングル3曲で勝負するなら圧倒的1位だろう。

 

え、理姫先生、世の男女って 春に出会って、夏に思い出作るのではないんですか。一番遊べる夏に、なんでまた。最高です。

 

クソ寒い冬に元彼思い出して失恋ソング聞いてる人たちの神経が分からないまま、17歳も終えようとしています。

暑さで溶けきった脳みそで、予定でいっぱいのスケジュール帳眺め、全て水の泡になってはじめてその暑さにダルくなっちゃって。

長い休み何しようって。

全世界の女の子は、それくらいの感覚で生きて、大きくなってほしい。

少女漫画みたいな曲を作るんじゃない。

 

歌詞がいい

 「海開きのニュースとオレンジに塩コショウ
まあまあ暑いけどケロッとするには2℃足りない」

 

ケロッとするには2℃足りない って言葉よ。

今、36度くらいかな?
某動画サイトで、何度も先行視聴して期待に胸を膨らませていた。

当時、唯一聞き取れない歌詞がここで。ケロッとするには2℃足りない という言葉で。

衝撃すぎて、歌詞カードを強く握りしめた。

 

「とっくに忘れたよって顔で 走れ 泣くな
新品のスマイルされた それが なんだ」

 ライブで聞いた時、泣いちゃった。

 

 

「すっぴんで「好き」とか言いそうでやばい やられた」

いやぁ、極限状態ですよね。

恋人の前では 何よりも可愛い自分でいたいのに、武装も何もなし。

ありのままの姿を好きになってほしい気持ちと、焦りと、抑えきれない恋心でカオスなことになっている。

 

「タイムライン更新しないで ずっと マジで」

好きな子の『いいね』一覧まで見る女 日本代表です。

 

 

「さよなら 愛♡ラブ♡○○○」

♪さよなら アイラブユー』と思うじゃないですか。

そう歌ってるもの。

楽曲の流れ的に、センチメンタルな裏声で、一番の魅せ場じゃないですか。

歌詞!歌詞よ!なによこれ!
これも、ユニゾンのクローバー以来の衝撃。

 

2017年は、アカシックに沢山ワクワクさせられましたね。

 

 

 

そして、栄えある一位はこの曲!

1位 10%roll,10%romance /UNISON SQUARE GARDEN


UNISON SQUARE GARDEN「10% roll, 10% romance」ショートver.

 

曲の良さが、最初は分からなかった。

良さというかミソ。

演奏しているユニゾンの姿が想像出来なくて、イメージが膨らまなくて。

どう歌うのか、どう体で表現するのか、どんな表情をするのか が見えてこなかった。

 

11月27日まで。

 

 

発売が、確か夏頃で、進路のこともあり、自分も忙しくて切羽詰まっていたんだと思うし。

そんな状況に、追い討ちをかけるような新曲で、「今、コレじゃないんだけどなぁ」と、あまり聞かなかった気がする。

リリースイベント外れたし。

でも、激しく後悔している。

バカ!

ほんとうに、バカ!

 

 

こんなにいい曲、2017年のどこを探してもない。

わたしの2017年、というか色々乗り越えて待ちに待ったUNISON SQUARE GARDENツアー2017“One roll,One romance”は『1secでコンタクト 2secそしてcheck my toe 3secお手をどうぞ、right?』この言葉だけで完結してしまう。
それほど胸を打たれた。

 

 

明るくなった青白い照明に曲の合図ハイハット、これだけで世界が色付く。

ツアーのお話になってしまいそうだが、わたしの大好きなロックバンドは ライブをみてなんぼだ。

セットリストに仕組まれたサプライズを受け取って、初めて曲が完成する。

ずっと必要としていた言葉を、目の前でキャッチしてから物語が動き出す。

 

 

今年もUNISON SQUARE GARDENに沢山沢山、感動させられた。

ありがとう。
好きな歌詞ですか、全部です。

今更、歌詞についてお話するのもねぇ…。

 

一番好きな歌詞も内緒です。
でも、「奏でたまえ!」からサビが入るのがお気に入り。

 

 

 

 

 

 

4000字を超え、焦ったので、以下はコメント省略しつつ、ざっと。

今年は先輩バンドとの対バンが多かったので聞きあさっていたので、幅は広くないです。

 


6位 Shiny drive,Moony dive/内田真礼

7位 diggin’/cinema staff

8位 FUZZ LOVE/go!go!vanillas

9位 飛燕/米津玄師

 10位 Freedom/SHE’S

11位 メーデー/パスピエ

12位 ピンヒール/バンドじゃないもん! 

13位 BLAST!/ももいろクローバーZ

13位 My Cherry Pie (小粋なチェリーパイ) / 佐々木彩夏

14位 History Maker/DEAN FUJIOKA

15位 予告/aiko

16位 SKY’s the limit/ぼくのりりっくのぼうよみ

17位 不協和音/欅坂46

18位 DANCE DANCE DANCE/女王蜂

19位 シンセカイ/Hello Sleepwalkers

20位 運命ジレンマ/田所あずさ

21位 男はあいつだけじゃない/ベッドイン

22位 プラチナ/赤い公園
23位 cloudy sky/V6

24位 CRIMSON LOVERS/天海春香&如月千早

25位おはよう/アンテナ

 

 

 

 

2018年になる前に、サイダーガールと、キュウソとマイヘアと夜ダンのアルバム早く聞かないと。

イムリミットは30時間。余裕だ。

5時間あるオールザッツを6回も見れちゃう!

 

2018年も、沢山音楽と出会えますように。

あと、和牛がチャンピオンになりますように。